目次
1.製品紹介
2.書籍紹介 
3.ブレイクタイム
4.青ちゃんの言いたい放題
5.マーケティングコラム
6.やまのひとりごと









1.製品紹介
自動車をはじめとする輸送機器のパワーユニットには
さまざまなベアリングやメタルが使用されています。
 一般的には支持された軸が回転するケースが多いですが、一部機構では
軸固定で支持外輪側が回転する場合もあります。
さらに、遊星歯車のプラネタリ部など、軸公転とギヤ自転の
複合動作の機構も存在します。

本試験機は、そのような外輪回転型機構の潤滑条件を
各種検証するための試験機です。

 
 
※このほかの特注仕様にも対応いたします。
詳細はweb-info@spacecreation.co.jpまでお気軽にお問い合わせ下さい。




2. 書籍紹介
『新地方論 都市と地方の間で考える』
小松理虔著 光文社新書  2022年10月発行


 以前から都会の過密・地方の過疎問題が話題となり、東京一極集中解消のため、地方創成など様々な施策が行われてきました。ただなかなか実効性のある決定打がなかったようにも思います。それが、ここにきてITの進歩とパンデミックによるリモート勤務推進のせいでしょうか、さまざまな業種で一機にその動きが加速されてきたようにも感じます。

 本書は都会か田舎かの二者択一論ではなく、自分の生きざま・家族との関わりなど個人目線からの出発で、この問題を漂々・淡々と語っています。
 論という大げさな展開ではなく、エッセイのような語り口での穏やかな主張に好感が持てます。皆さん自信の思いを膨らませるきっかけになりそうな一冊です。





3.ブレイクタイム
【福笑い】
 目隠しをした状態で、おかめやひょっとこの輪郭が描かれた紙の上に、目や口などのパーツを並べる遊び。
この遊びはなんでしょうか。そうです、福笑いです。みなさまは遊んだことがありますでしょうか。
 福笑いはお正月の伝統的な遊びのひとつで、みんなで福笑いを楽しみ、笑いあうことで新年の幸せを願ったといわれています。素朴で簡単に楽しめるところも魅力的ですね。

 おかめは広い額に低い鼻、丸い顔の女性で、ひょっとこは口をとがらせ横にまげたような表情の男性。おかめは福を招く神様。ひょっとこは火を守る神様といわれております。そうです。なんと福笑いは神様の顔をいじって楽しむ遊びなのです。あくまでも偶然にできる面白さとおどろきで一同をたのしませてくれます。福笑いの奥深さを感じますね。

 どんな顔になってもご愛嬌。ころころと表情が変わる神様とみんなで大笑いし、あたたかなお正月をむかえたいですね。
 今年も良い一年になりますように。


                                                           



4. -コラム-
「令和の世相
                                   /青木邦章


 令和になり、そこそこの月日が流れました。幼少からネット環境に慣れ親しんだ世代が社会人になり、さまざまなデジタルツールをいともたやすく使い、スマートにビジネスをこなす姿があちこちで見られます。反面、なんでも (表面的ではあるものの)すぐに答えが見つかる時代、「こらえ性のなさ」も目につきます。SNSでもTikTokのように15秒程度の短時間動画で伝えなければ支持されず、また、ポップスでもイントロをなくしいきなりサビを聴かせないと受け入れられないとか…。

 一方、新型コロナや各地でおきている紛争のせいでしょうか、世界経済が乱れに乱れ、平成とはだいぶ違った世の中になっています。半導体を使用する電子部品の入荷に目途が立たず、中には1年以上の納期回答や、受注停止部品なども頻繁に目にします。そのため年度末に向けて、何が何でも製品を完成させ納品検収に持ち込むといった、かつての異様なほどの熱気はどこにも見られず、「なるようにしかならない」といったあきらめムードがそこかしこに蔓延。個人レベルでの気の短さと産業レベルでの先延ばし傾向が悪い方に共鳴し、社会全体のクオリティが極端に低下しているように感じます。どうやら、「我慢しない」「努力しない」「すぐあきらめる」といった“刹那主義”が令和世相の象徴なのかもしれません。

 こういった流れをどうもしっくりと受け入れられない青ちゃんではありますが、ドン・キホーテよろしく気勢を上げて立ち向かうのも躊躇され、ついつい心が萎え覇気がなくなってしまいます。
 こんな時に先人たちはどのように行動したのだろうか?と、歴史書や宗教書などをパラパラとめくってはみるものの、歴史の表舞台に立ってきた人たちの話は熱量が高く、なかなか今の悩みにフィットする事例を探し当てることもままなりません。結局は、一つ一つのモヤモヤを自分なりによく観察・分析して、方程式を解き明かしていくしかないのかも知れません。
 もっとも古典物理や狭い社会の事象ならば解決できる因果律も、世界規模で複雑に絡み合い目まぐるしく変化していく昨今の社会情勢には、そう簡単にあてはまる答えが見つかるのかはなはだ心許ない限り。まさに「VUCAの時代」真っ只中といった感じです。

 パンデミックが収束したわけではないものの、行動制限は大幅に緩和され、すこしは明るさが見えてきた昨今ですが、能天気に手放しで正月を祝う気にもなれずに悶々とした気分です。
みなさんは、この年末年始をどのようにお過ごしでしょうか?あんまり全てを深刻に考えず、のんびりケセラセラ(なるようになるさ!)を決め込むのも一つの生き方かも知れませんね。

※VUCA:「Volatility;変動性」「Uncertainty;不確実性」「Complexity;複雑性」「Ambiguity;曖昧性」の頭文字

 



5.マーケティングコラム
[メッシに学ぶマネジメント]
 日本がドイツ・スペインを破ったことでも話題になったワールドカップ。アルゼンチン対フランスの決勝戦は、深夜の放送にもかかわらず、2000万人以上が視聴していたようです。今回はなぜアルゼンチンは優勝できたのか。経営学的な視点から考えてみたいと思います。

 今回のアルゼンチン優勝のキー・パーソンは、やはり大会MVPにも輝いたリオネル・メッシでしょう。もちろんメッシの卓越した技術は言うまでもありませんが、メッシの人柄やストーリーが何より重要だったように思われます。「メッシにワールドカップ優勝を!」と誰もが理解できる明快な目標のもと、チームが一致団結できたことが優勝の原動力になっていたのではないでしょうか。

 明快な目標を立て、チームをマネジメントするという考え方を経営学では、MBO(Management By Objective)と呼んでいます。MBOは、1968年に心理学者のロックが提唱した目標設定理論をもとにした人事管理法です。本人が納得する具体的で測定可能な目標を設定するとモチベーションが高まり、成果が上がるというのが目標設定理論で、MBOの根底にある思想です。目標設定にあたっては、(1)目標の難易度が適切、(2)目標に具体性がある、(3)目標達成度合いにフィードバックがあること、が重要です。FIFAランキング3位のアルゼンチンにとって優勝という目標は適切な難易度であったし、「メッシにワールドカップ優勝を!」というのは非常に具体的な目標だったと言えます。フィードバックについても、サッカーという競技の特性上、毎試合勝ち負けという非常に分かりやすい形で常に提供されていたと言えるでしょう。

 一度はサウジアラビアに負けたアルゼンチン。一度はコスタリカに負けた日本。どちらも負けというフィードバックに即時対応し、次戦に臨んだ結果、勝利。最終的にはグループリーグをトップ通過しました。アルゼンチンにいたっては、その後一度も負けることなく優勝です。目標を立て、失敗してもしっかりと軌道修正をはかれば、最終的には良い成果につながる。これは、サッカーに限った話ではありません。2000万人以上ものファンをワールドカップが惹きつけたのは、そんな勇気を私達に与えてくれるものだったからかもしれません。





6.やまのひとりごと
あけましておめでとうございます。
2023年も素敵な一年にしたいですね。
これからも変わらず、楽しんで読んでいただける情報誌をお届けできるよう
努めてまいりたいと思います。
本年もSpaceCreationNews(略してSCN)を何卒よろしくお願いいたします。