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1.製品紹介 |
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アクスルシャフトを回転させた状態でラジアル/スラスト中間角度の荷重を与え
フランジ部の強度耐久性を評価する装置です。
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2.技術コラム |
[正統派] |
ノーベル賞を受賞された本庶佑教授のノーベルレクチャースピーチのタイトルは“Serendipities of acquired immunity”=「後天的免疫のセレンディピティ」です。人間が持って生まれた自然免疫と比する後天的免疫の力を利用して生まれたのがオプジーボであり、画期的な効果を認められた免疫療法剤に関するスピーチです。
スピーチタイトルの“Serendipities”とは、「素晴らしい掘り出し物を見つけるコツ、探さないで偶然に貴重な発見をする才能、宝探しの勘」と言った意味です。英語を得意とする教授ですのでこの珍しい単語が自然と出てきたのか、スピーチ用に辞書から準備されたものか、いずれにせよ教授の研究への取り組みをうまく捉えた言葉だと思います。
ノーベル賞受賞発表以降のインタビューにある名言、「教科書に書いてあることをただ鵜呑みにせず、自分の目でモノを見る」「できることばかりを追いかけていると何がやりたいか目標を見失う」、「研究とは何ができるかではなく何が知りたいかを大事にして欲しい」、「本当はどうなっているんだという心を大切にする」「納得するそこまで諦めない」などを聞くと“Serendipities”を選んだ理由はここにあり、と思わざるを得ないところです。正統派を貫いたといったところでしょうか。
LabVIEWには、便利な数学的関数が多数用意されています。では、それらを使いこなすのにはどうするのか。あまり鵜呑みにして使ってしまうと、結果が出てこなくて後戻りすることも度々です。あらかじめ用意された中身のわからない関数よりも、計算機能全体を一から実装して、少しぐらい時間がかかっても構造を理解した関数を使うほうが安全で結果に対する正しい判断ができます。
全貌を把握して装置と向き合っていると、実験計測結果が思わしくなかった場合にプログラムのどこを改良すれば計算がうまくいくか、どの実験パラメータを触れば理想的な結果が得られるかが予測できるようになり、近道となる場合がほとんどです。プログラムに小細工をすると、その場凌ぎにはなっても条件が変わると途端に効力を失います。このような場面では“orthodox”が一番です。
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3. 書籍紹介 |
『母の教え 10年後の「悩む力」』
集英社新書 姜尚中著 2018年10月発行 |
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年の初めは将来の技術や世界を予測する書籍が多いのですが、今年は逆に身近な過去を振り返るきっかけとなる本のご紹介。
トランプ政権誕生を契機に、大国の自国優先強行姿勢で、世界中がきな臭くなってきています。特に、この1年の朝鮮半島情勢は予断を許さない状況が続き、いつか来た道を思いださせる気分。
戦後、日韓問題の狭間で翻弄され続け、自己のアイデンティティを探し続けた在日韓国人の著者が、テレビでおなじみの抑えた口調で、自らの生い立ち・思いを淡々と語っていきます。「悩む力」、「続・悩む力」に続く第3弾ですが、軽井沢の気候がそうさせるのか、堀辰雄を想起させる透き通った悲しみが全編を貫きます。
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4.ブレイクタイム
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【インドネシアの果物】
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凍える日本を飛び出して南国へ行きたい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。赤道直下の常夏の国。美しい海と自然豊かな島々。新年1月号は、そんな魅力あふれるインドネシアの旬な果物についてご紹介いたします。
日本がこたつでみかんのころ、インドネシアではビーチでトロピカルフルーツ!?と思ってしまうところですが、1月は降水量の多い雨季。平均気温は27℃で午後になると雨が降りやすく、突然嵐のような大雨も。半袖で過ごせますが、傘が必須アイテムとなります。一般的にはオフシーズンとされ旅行者が減りますが、雨季はたくさんの果物が最高に美味しいとき。その果物を求め訪れる方もいらっしゃるそうです。
いま旬の果物は、マンゴー(Mangga)・パッションフルーツ(Markisa)・ランブータン(Rambutan)・スターフルーツ(Belimbing)・マンゴスチン(Manggis)・ドリアン(Durian)等々、カラフルでトロピカル、そして不思議な果物ばかりです。最後にあげたドリアン(Durian)ですが、果物の王様と呼ばれていますね。召し上がったことはありますでしょうか。芳醇で独特な香りと豊富な栄養素(ビタミン・ミネラル等)を含むため、インドネシアではとても人気のある果物だそうです。一度食べると病みつきになるとかならないとか…。
カラフルな南国の果物、ひとつひとつ手に取り味わってみたくなってきました。例えば、雨上がりにみずみずしい木々に囲まれた屋台でドリアン!!魅力いっぱいのインドネシアの果物を食べまくる旅、計画してみませんか。
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5. -コラム- |
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「パーソナライズ」
/青木邦章
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この数年よく耳にするキーワード、特にITやネット系ビジネスで取り上げられることが多いようです。対象となる顧客、一人ひとりに最適の提案をするような意味とか…。以前から「カスタマイズ」という言葉は使われていますが、相違点と言えば、これは顧客の要望に応えていくのが基本なのに対し、表題は顧客もイメージできていない潜在的な欲求を察知し、それに合わせた提案をするという感じでしょうか?
確かに行きつけの飲食店では顧客の好みに応じて旬の肴をさりげなく提供し、なじみのブティックではその人にマッチした流行の服をコーディネートしてくれ、お客様のハートをつかんで離さないようです。
ネット環境の場合、顧客の購買履歴情報と、多数の人のそれであるビッグデータを比較分析することにより、自動で最適解を提案するカラクリ。ホテル検索サイトやネット通販・ネット書店で購入すると、次から次へと「こんなんどうでっか?」的におすすめ商品が画面に出てくるアレです。
ついそれにのせられて追加注文することもありますが、何かいつも誰かに監視されているような不気味さもあるし、たまに自分の趣味趣向と異なるジャンルの冒険をしようと思うときには、却ってそれが邪魔になり功罪半ばといった感覚も覚えます。
さて、B2C(個人相手)ビジネスでは既に日常深く浸透しているこの「パーソナライズ」ですが、B2B(法人相手)ビジネスではどう考えたらよいでしょうか?基本的にはプロ同士の商取引なのだから顧客側が商品に対する要求仕様をしっかりつかんでいると思いがち。
しかし、実際には各人の技術専門領域がどんどん深く狭くなっている今日では、必ずしもそうとばかりも言えません。
次世代商品開発の場合では特に顕著で、顧客側の要求はおぼろげで曖昧模糊としている場合がほとんどです。カスタマイズどまりの商品提案では不十分。そんな時にはまだ前出のビッグデータを使うわけにもいかないし、やはりその道のプロによるコンサルティングセールスが最高の武器。IT全盛の昨今でも常に刀を磨いておく努力は欠かせないようです。
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6.技術コラム
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[パーソナルファブリケーション] |
当社が深く関わっている自動車業界も「100年に一度の大変革期」ということで次世代の技術など様々なニュースが飛び交っています。自動車業界のみならず、今やモノづくり全般においてそのニーズやスタイルが大きく変わってきている事にも注目すべきです。
前回は「メイカームーブメント」についてご紹介しましたが、個人でモノづくりをする「メイカー」がなぜ注目されるようになったかというと、情報化社会における価値観の多様化により、生活スタイルや趣味趣向が細分化されたことが大きく関わっていると考えられます。
一昔前は個人が得られる情報は限られており、新聞・テレビ・ラジオなどのメディアからの情報では必然的に選択肢がしぼられ、同世代で同じアイドルに夢中になり、家族で同じテレビ番組を毎週楽しみに見る、というのがあたりまえでした。それが今や家族全員がスマホを持ち、インターネット上にあふれる情報からそれぞれが自分の感性にピッタリ合うものを深く掘り下げられる様になったため、家族全員で同じテレビ番組を楽しむ、ということも少なくなってきました。
こういった背景から、モノづくりにおいても一昔前の大量生産・大量消費の時代は終焉を迎え、多様化したニーズにこたえる製造・生産が必要となり、ざっくりした表現ですが「多品種少量生産」の時代になったのです。
そしてそれに呼応する形で3Dプリンタやレーザーカッターの低価格化とweb上でのデータ共有化などがおこり、「好きなものは自分で作ってしまえばいいんだ!」という人が増えていきました。多品種少量生産のある意味究極の形としてこういったパーソナルファブリケーションが広まっていったということです。
10年前には想像できませんでしたが、今では数万円で3Dプリンタを自分で買って自宅で3次元のモノづくりができるようになりました。興味がある方は是非購入し、トライしてみて下さい。
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7.やまのひとりごと |
あけましておめでとうございます。
本年もSpaceCreationNews(略してSCN)を何卒よろしくお願いいたします。
SCNの編集を担当させていただいて6年が過ぎました。
継続は力なり、毎号より良い誌面をお届けできるよう進化していきたいと思っております。
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