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1.製品紹介 |
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自動車用ユニットまたは部品等の耐久試験などに使われる試験装置です。
任意のトルクを与えた状態にて回転させトランスミッション各種データ取得できます。
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2.技術コラム |
[価値観] |
地域活性化の一環として作られている一般道のサービスエリア“道の駅”。登録数も1,100を越え、休憩所だけでなく情報発信基地ともなっているようです。
地域振興としての農産物直売所はかなりの魅力のようで、人気のものは朝早く並ばないと手に入れられないとのことを地元の道の駅へ商品を納めている漁師から聞いたことがあります。昔から普通に食べていたものが人気だと聞くと、何か価値観の違いを感じてしまいます。
価値があると思うものが人それぞれに違うのは当たり前のことですが、ふるさと納税での産物消費なども含め、何か他人の感覚に引きずられて価値を見出しているようで違和感があります。どこかでこのようなことを“価値観”ではなくて“価値感”だ、と書かれていたのを思い出します。
今、自動車は自動運転化へ向けて大きく舵が切られているところです。近いうちに、タクシーを呼べば映画トータルリコールで見たような自動ロボットが迎えに来るようになるのです。自動車を操作するという楽しみよりも移動時間を有効に使うことを優先するという、マニュアル車からオートマ車へ変わったのとは異次元の価値観が生まれつつあるのです。
これらを受け、自動車メーカでは価値観の違いをどのように数値化するかが技術トレンドとなっているようです。自動車の乗り心地が一番出てくるのがステアリングの操作性。そのフィーリングデータを集めて数値化、多変量解析である重回帰分析・クラスター分析・主成分分析などを行って価値観の違いを分類しています。まだまだ発展段階で、人工知能や深層学習を巻きこんでいくのは間違いないトレンドだと思われます。
弊社ではHILS装置の製作をLabVIEWとVeriStand(※)で行っており、データの集録とともにそのデータを有効に蓄積。多変量解析への対応がいつでも行えます。今のところ、納めた装置が上述のような用途にまで拡張されてはいないようです。しかし、潜在的要望は聞いており今後の展開に期待しているところです。その時は“価値感”の評価にならないよう気をつけたいと思っています。
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(※)VeriStand:National Instruments社製テストアプリケーション用ソフトウェア
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3. 書籍紹介 |
『経営の針路』
平野正雄著 ダイヤモンド社 2017年7月発行 |
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四月からの新年度に備えて自社(自部門)の経営戦略に思いを巡らせている方(また、それへの対応策を密かに練っている方)も多いかと推察しています。
一方、それに対して世界のあちこちで見られる政情不安、混とんとした経済情勢、急激に進むITデジタル化、さらにはシンギュラリティ仮説の脅威。
考えれば考えるほど、先行きが見えなくなってしまいます。本書はそんなあなたに羅針盤を提供してくれます。世界情勢を俯瞰する参考としてはお手軽な一冊かも…?
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4.ブレイクタイム
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【いちご】
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私の住んでいる愛知県では、いちごの栽培が盛んなため、スーパーの特売などで真っ赤ないちごがお手ごろ価格で並んでいることがあります。そんなときは、「いちごはビタミンが豊富だって言うし、健康のために果物も摂らないとね。」と言い訳しながら、買う予定が無かったとしてもついつい購入してしまいます。
よく熟れたいちごはそのまま食べても美味しいのですが、贅沢にパフェのように盛り付けても気分が盛り上がります。
カステラやロールケーキなどを一口大に切ったものを器に入れ、細かくカットしたいちごを載せ、お好みのアイスクリームを重ねます。その上にいちごをトッピング、お好みでかわいい形のクッキーやパイを飾っても素敵ですよ。イチゴジャムでアクセントをつけたり、泡立てた生クリームを絞ってデコレーションしてもいいですね。
本当は一人でコッソリ食べたいところですが、ご家族の方やお友達にも作ってあげてみてください。美味しいいちごのおやつに気持ちが明るくなって、きっと和やかな時間が過ごせますよ。
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5. -コラム- |
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「オリンピックの光と影」
/青木邦章
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日本は大雪、韓国は厳寒に見舞われた2月。競技以外の話題に事欠かなかった平昌五輪もなんとか無事閉幕。この後、パラリンピックが控えてはおりますが、日本ではもっぱら東京五輪開催に話題が移りつつあるようです。
初回アテネ開催からすでに1世紀以上が経過した近代五輪。毎回、世界中が注目する祭典ではあるものの、常に問題が付きまとうのも事実。一つ目は、アスリート個人の活躍よりも、国威発揚の場としての位置づけが強く、国際政治情勢に振り回されすぎる点。二つ目は、30年ほど前から商業主義が強く押し出され、全てがビジネスライクに展開する点。ともに、五輪開催提唱者クーベルタン男爵の国際交流・平和にかけた思いとは懸け離れています。
ナショナリズムの発想が強すぎると、個人の存在がかすみ水面下での国対国の醜い戦いが激化。純粋に競技に打ち込んでいるアスリートの意向はどこかに飛び去ってしまいます。期待への重圧から自ら命を絶つケース、ドーピングを強いられ廃人とされるケース。また、五輪開催が市民生活を脅かしたり、環境破壊につながるケースなども見られるようです。さらには世界的注目が民族問題提起やテロの標的に利用されることもしばしば…。
一方、商業主義により競技開催時刻や場所なども不自然に捻じ曲げられ、競技の勝敗も資本力次第と言った傾向も否定できません。選手の国籍も歴史民俗的な経緯とは関係なく、実力と報酬の関係で移動することも頻発。それが国際交流・国家レベル競争と言えるのかどうか?
確かにこういった国際的なイベントが経済振興・インフラ整備の起爆剤になる利点も否定できませんが、もうそういった時代ではないようにも感じます。イベントにかこつけた地域開発は、長い目で見ると負の資産を抱え込むことにもなりかねず、様々な歪を生じさせることも…。
スポーツは国や地域の代表と言った面を強調するのではなく、卓越した個人の能力を褒めたたえて、応援するにしても純粋にアスリート個人に賞賛や報酬が向かう方向に変えるべき時が来ているように感じます。
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6.技術コラム
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[仕事の能力③ 技術と意識のバランス] |
前々回より、仕事の能力における技術と意識についてお話ししてきましたが、そのバランスについて触れ、このテーマの締めくくりとしたいと思います。
まず、技術と意識。これはどちらも大切ですが、わかりやすく面白い例えがあります。下の絵を見てください。大きな鬼と小さな鬼、大きな金棒と小さな金棒、それぞれの組み合わせでどれが強くてどれが弱いかを表したものです。 |
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言うまでもなく、大きな鬼が大きな金棒を持った状態が最強その次が大きな鬼と小さな金棒、そして次に強いのが小さな鬼と小さな金棒、一番弱いのが小さな鬼と大きな金棒、となります。
3番目と4番目の順番がこの例えの肝で、身の丈にあった武器を持っている方が使いこなせない武器を持たされている状態より強い、ということを表したものです。
いろいろな応用ができそうですが、ここでは技術が金棒で鬼が意識。このふたつのバランスが取れて初めて最大の能力を発揮する、ということです。
技術や知識ももちろん大切ですが、その使い方を知らなかったり、使おうとする意識がなかったりすれば、知っているができない・言い訳が上手・できない理由を考える・評論家になる…といった方向に進んでしまいます。
教育とは本来、正解を教えることではなく「正解を見つけ出す力を身につけさせること」であるはず。ですが、学校でも社会でも、鬼を大きく育てるよりも大きな金棒を持たせることに重点が置かれているように感じることがあります。
しかしそれは、私たちひとりひとりが成長する意欲を持ち、お互いに切磋琢磨しつつも教えあう環境を意識することで、身近なところから少しずつ良くしていくことができるはずです。当社もそういった会社でありたいと思います。 |
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7.やまのひとりごと |
3月3日はひな祭りですね。
うちには小さな女の子がいないので、お雛祭りとはご縁が無いのですが、献立を考えるときの参考にします。ちらし寿司に、はまぐりのお吸い物、菜の花のおひたし…。季節を感じる食卓は気持ちが楽しくなりますね。いつもは料理をしない方も、この機会にお料理を始めてみてはいかがでしょうか?新しい発見があるかもしれません。
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