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1.製品紹介 |
供試軸受けにラジアル荷重を片持ち偏荷重負荷させ
ベルトテンションによる荷重をシミュレーション。
その状態で回転運転を行い、軸受けの摩耗耐久試験を行う装置です。
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*上記以外にも各種オプションに対応いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。 |
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2.技術コラム |
[予知力] |
温暖化による影響なのでしょう、今年の夏は雨ばかりで、災害の発生が目立ちました。毎年風水害をもたらす台風については、温暖化で発生数が減り巨大化する傾向にあると聞いています。そのメカニズムは、温暖化により大気中の温度差が無くなり、水蒸気の安定した状態が台風の発生を少なくしていくためとのことです。その一方で、一旦発生した台風については海水の温度上昇により発達が助長され、巨大化するとの理論です。
今年猛威を振るった台風やハリケーンの甚大な被害を目の当たりにすると、天気予報の的中率は上がり進路の予想も正確になってきているのに、何故被害が大きくなるのかと疑問も感じます。災害危機に対し予知力を働かせ、日頃の備えが十分にできれば被害も少なくなるのではないかと考えてしまいます。
予知力は、鍛えれば鍛えるほど鋭くなるとの説が多数あります。日頃から予知力を高めると、直感力が養われます。直感力が十分であれば、災害に対する備えとしてどんなところに弱点があるのかが察知できます。また、日常のニュースの中で利用できる情報は何なのかと言った考え方が出来るようになり、結果的に災害の予知にも結びついてくるのではないかと考えられています。
予知力を養う利点は、私たちの日常業務にも応用できます。設計において、的確に現象を把握できるセンサー取付位置はどこか?といった配置を決めるのも直感力によるものだと思います。また、測定時に異常データが観測された時などに問題点を絞り込む過程でも、直感が役立つこともあります。
直感的な推理が正しいがために、装置的に問題をクリアできる設計であったかどうかが先に見えてきてしまい、手がつけられず迷宮入りとなることも稀にあります。そのような時は、初期設計時における各部門の連携度が足りなかったと感じます。
そのため弊社では、デザインレビューを徹底的に行い、設計着手時に直感力を総動員。問題点の洗い出しを過去の物件を参考に設計シミュレーションしています。その結果、装置が出来上がる時には性能や限界点もほぼ予知出来ています。
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3. 書籍紹介 |
『モーターファン別冊「自動運転のすべて」』
モーターファン編集部 三栄書房 2017年7月発行 |
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自動車業界はEV化と並行して自動運転への取組みが花盛り。従来のカーメーカに加えてIT企業の参画もあり、また自動運転のレベルもマチマチで、シロウトはもちろんのこと業界人でも全体像の把握には苦労します。
本書はそれらの基礎から現在のトレンドまでをわかりやすく解説した一冊。モーターファン誌らしくカラフルな画像やイラストをふんだんに配置してさながら近未来を覗き見る感覚です。気楽に眺めながら、来るべき世界に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
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4.ブレイクタイム
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【柿】
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秋の味覚の「柿」、おいしいですよね。
柿にはビタミンAやビタミンC、カリウムなどの栄養が多く含まれています。特にビタミンCは、柿100gあたり70mgも含まれています。ビタミンCの1日の推奨量が100mgなので、柿を1個食べるだけで1日のビタミンCが補給できるのです。
そのままでたべるのがいちばん簡単でおいしい食べ方ですが、なますやサラダに加えたり、あえ物にしてもおいしくいただけます。
柿は人によって食べごろが異なります。固いのは甘みがちょっと不足かな?と思っているうちに、じゅくじゅくになってしまいます。じゅくじゅくになった柿の食感は、気持ち悪いということで嫌う人が多いといいます。
早く熟してしまう原因はへたにあるようです。柿は呼吸のほとんどをへたでしていて、呼吸のたびに水分を蒸発させてしまい、早く熟してしまうそうです。
湿らせたテッシュやキッチンペーパーを柿のへたの部分にのせると保存ができます。常温で10日くらい保存可能です。
さらに新聞紙で包み、冷蔵庫に入れると20日くらい可能になります。ただし、途中でテッシュは乾くので水の補給は必要になります。
実は、私の家には柿の木があります。
去年はほとんど実がならなかったものですから、今年はたくさんの実がなっているので楽しみです。
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5. -コラム- |
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「選べる立場・選ばれる立場」
/青木邦章
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全国的に同様なことが言えるのかもしれませんが、21世紀になり静岡県西部地域には大規模ショッピングモールや大型商業施設の出店が相次ぎ、街並みや人の流れもだいぶ変わりました。つい先日も外資系大規模店舗がオープンし、それを核とした周辺再開発も相まって辺りは大渋滞、いろいろと混乱が生じています。
ところで、このような大規模施設では入居テナントの選考にいろいろな駆け引きがみられ、地元経済界では話題に事欠かない状況となります。デベロッパー側が入居してほしい全国的ブランド店舗、地元の老舗有名処。一方、ブームに便乗して新たに事業を拡大したい中小店舗側。流行の品ぞろえ・知名度・集客性そして全体コンセプトとの統一感、さらには店舗配置やテナント料・契約諸条件などなど、両者の思惑が錯綜して、水面下での攻防はすさまじいものがあるようです。
一般的にはデベロッパー側の強気な姿勢が目立ちますが、そうは言ってもいざ蓋を開けてみたら期待値と現実とのギャップ。1~2年で撤退・入替といった例も多々見られます。
我々、B2B(企業相手商売)で顧客訪問スタイルの身としては、コマーシャルや立地といった面ではそこまでシビアな部分はありません。しかし、お客様や商社との関係では多少似通った部分もあるのかもしれません。幸い専門展示会出展やIT活用のPRが奏功し、また狭い業界ゆえ、ある程度の認知度は獲得でき営業面ではまずまずといった流れとなっていますが、別の面では同様の苦労に見舞われています。
それは、技術系人材の新人獲得。少し前までの就職氷河期はどこに行ったのか?特にこの2~3年は完全な売り手市場。モノづくり産業や自動車に対する若い人たちの関心の低さも相まって、なかなか厳しいものがあります。大手企業でも直接消費者と結びつかない業種ながら、テレビなどマスメディアでの積極的なイメージ広告戦略を実践する時代。まして、ニッチで小規模ゆえ、一般への知名度が低い当社など相手にならない状況です。
いかにして仕事のやりがい・商品開発の楽しさをわかってもらうか?顧客PR以上に知恵と労力を費やさなければいけないのかもしれません。
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6.技術コラム
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[画像処理] |
近頃よくニュースで取り上げられる自動運転ですが、実用化に向けて重要とされる技術のひとつに画像処理があります。ドライバーが目で見て判断している複雑な視覚情報をデジタル化して瞬時にコンピュータで解析、適切な自動車の制御指令を出すための判断基準となるものです。
画像処理技術自体は特別新しいものでは無く、1960年代から画像をデジタル化する研究が始まっていました。しかし、デジタル処理に必須のコンピュータ自体が高価であったことから、一般にはなかなか普及しませんでした。その後1970年代以降、コンピュータの小型化・低価格化が進んだことにより様々な分野に応用されるようになり、1990年代にはデジタルカメラが急速に普及。今では個人でパソコンやスマホによる画像編集もあたりまえのように行われる時代となりました。
当社の製品にも画像処理技術を用いたものは多くあり、部品製造ラインで不良品を発見するための自動判別機能や、刻印を自動で読み取る文字認識機能、画像から形状や寸法を計測する機能など、応用範囲が広いのも画像処理技術の特徴です。
下の画像は当社製品のピストン往復摺動試験機での解析結果の一例で、ガラスライナの中で上下するピストンの油膜形成状態を評価するものです。ガラス越しにピストンを高速度カメラで撮影し、オイルに混入させた蛍光剤を光らせて撮った画像の輝度をグレースケール化(画像※1)、それにキャリブレーション結果を基準にして視覚的にわかりやすく油膜厚さを色で表したもの(画像※2)です。青い色は油膜が厚い部分、赤い色は薄い部分を表しています。
画像処理技術の具体例として当社の製品の一部をご紹介しましたが、今後も画像の高分解能化と処理能力の向上により更に多くの情報が高速で処理されるようになると予想されます。
人間の識別能力をはるかに超えた技術による自動運転、つまり、人間が運転するよりも安全な自動運転技術が確立される日も、そう遠くはないでしょう。
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画像※1 画像※2 |
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7.やまのひとりごと |
徐々にですが涼しくなってきましたね。
毎年、栗やさつまいも、秋刀魚などの秋の味覚を味わい、食欲の秋を満喫しているのですが、今年は「読書の秋」に挑戦してみようかと思っています。読書の他にも何か新しいことにチャレンジしてみたい、やまでした。
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