目次
1.展示会案内
2.技術コラム
3.書籍紹介 
4.EV・HEV開発最前線
5.青ちゃんの言いたい放題
6.技術コラム
7.やまのひとりごと







1.展示会出展情報

に参加しました。
 5月22日(水)、23日(木)、24日(金)の3日間
パシフィコ横浜で開催された
“人とくるまのテクノロジー展2013”に出展いたしました。
 今年も弊社展示ブースへ多くの方にお立ち寄り頂きました。
お忙しい中、ご来場くださいまして誠にありがとうございます。


 会期中はブース内にパネルや弊社製品の小型モデルなどを展示し、ご来場者様をお待ちしておりました。

*当日のご説明ではご案内不足になってしまった点、資料請求や講演の内容についてのご質問などは
お気軽に下記メールアドレスまでお問合せください。


web-info@spacecreation.co.jp

2.技術コラム 

『見抜く』

 3連覇ならなかった北島康介選手、平井コーチとともに現役続行中。先の日本選手権では、平凡な記録ながら優勝、メダリストの存在感を見せつけています。

 北島選手を育てたのは、平井コーチの「見抜く力」による2人3脚の指導法です。ビジネス本の「○○力」もたくさん出ていますが、気負いも無く自然体で選手に接する方法には引き込まれた覚えがあります。押し付けることを極力なくして、選手に気づかせることを重視した育成法。

 基本は選手の才能を信じ、選手の現在を見つめ、その過程の中から適性なトレーニング法を見つける。ご本人は大学2年から選手からコーチ役に転身したとのことで、謙虚さは早くから廻りを見つめ続けた積み重ねから来たもののようです。

 この「見抜く力」実は企業内でも人を育てる側、設計担当側、いずれにも適用できます。“謙虚に自然体で後輩に接する”同様に“客先の要求仕様書に接する”と置き換えると同意できるかと思います。どちらも、経験を全面に出して高圧的に相手に接すれば、構えられるばかりです。

 不足な面を感じていても、できるだけおもてに出さずに相手の立ち位置を伺うようにすると、見えなかった才能や、隠れていた要求内容が浮き出てくることが多いものです。

 さらに発展させれば、設計された装置に対しても同様です。出来上がった装置も、仕上がりは様々で不足や欠点もあります。そんな中、装置に対して自然体に構え接していると、どこをひき出せば要求仕様を満たすことが出来るか、が見えてきます。ここでも「見抜く力」が勝負の分かれ目、後は設計実装済みのアルゴリズムを修正、適応させれば性能はクリアされます。

 日々のこの様な業務の中で振り返ると、やはり無理やりこじつけて制御しているものこそ、後になって改修、不具合問合せも多いように感じます。「後悔は結果ではなく、過程に依存する」とはよく言われる話。装置が要求の内容を十分満たす為にも、妥協することなく、自然体で装置に接して、その性格を見抜いてその性能を限界まで引き出すのが弊社の特色です。
3. 書籍紹介

『スタンフォードの自分を変える教室』
ケリー・マクゴニガル著 神崎朗子訳 大和書房 2012年10月発行
 日頃、さまざまな誘惑にふらふらとしながら、悶々とした日々を過ごしている人。禁酒・禁煙・ダイエットなどを心に決めたものの、早くも挫折して、自分の精神力の弱さに落ち込んでいる人。精神力を根性や人格などの問題として自己嫌悪に落ち込んでいる人は、本書を読むと少しは救われ、また具体的な取組み方法のヒントを得られるかもしれません。

 意志力を「やる力」「やらない力」「望む力」の三つに分け、
それらを阻害する要因や、逆に高める要因を、科学的にクールに解説した本書はキャリヤ形成のための指南書のような存在です。さすが、「米国の一流大学での講義内容だな」と敬服してしまいます。でも反面、我々凡人にとっては、「そうは言っても・・・」といった感想を持つのも事実。

 やはり着実にキャリヤを積んでいけるエリート向けの講義なのでしょうか?
4. EV・HEV開発最前線

「パワートレイン系試験装置:交流モータ編その2」

5. -コラム-    

「書き留めるということ」
                    
/青木邦章

 
 多くの会社で、4月に入社した新人がそろそろ第一線にデビューし始める頃。また、今年は就活面接が本格化してくる頃。そういった訳で、この季節は期待と戸惑いで頬を紅潮させたフレッシュな若者と接することが多い時期でもあります。

 そんな機会に彼らを見ていると(当社の新人にも見られる傾向ですが)多くの若者たちは会議や面談時にうまく用件を書き留めることが苦手なように感じます。大学での講義時も同様で、全く筆が進まないでただただ聴く一方の学生が多い中、逆にごく一 部ではありますがとにかく全てをのべつ幕無し書き留めようとする子もいます。
 どちらも人の話の中から、自分にとって重要な部分のみをうまく抽出し整理してまとめるという作業が不得手なようです。

 昔から同じような状況は見られたと思いますが、ITが進んできてその傾向はいっそう顕著になってきたのではないでしょうか?講義時に先生が板書することはめっきり減って、パワーポイントなどでの説明が多くなってきています。資料もコピー配布されるか、ネットからダウンロードできるのが一般的であり、場合によってはスマホでパシャリというのもありの時代です。

 しかし、昔気質の青ちゃんとしてはそのような形の情報獲得で本当に自分の血や肉になるのだろうか?と、いぶかしく思ってしまいます。自分の脳で咀嚼したことをあらためて手で書き、さらにそれを眼で確認するという作業を経て、記憶に深く定着し、理解度も深まるように思えてなりません。

 コピー&ペーストが普通の世の中ですが、それで果たして知識獲得といえるのでしょうか?PCメモリには蓄積されるものの、一生それを活用する機会は現れないのではないか?と疑ってしまいます。

 そういえばS大の准教授で、いつも首からデジカメをぶら下げていて会議でも面談でも、とにかくその様子を一枚パシャリという変わった先生がいます。自分の行動の記録としているようで、画像認識を専門としている方ですが、私には全く理解ができません。もしかすると、私の方が時代から取り残されているのでしょうか?
6.技術コラム
「慣性について②」

 前回、慣性についての基本的なお話しをしましたが、実際にその慣性をどの様に利用しているのか、具体例を挙げてご説明したいと思います。

 回転している物体には、慣性モーメント及び回転速度(の2乗)に比例するエネルギーが蓄えられます。(慣性モーメントとは簡単に言うと物体の回転しにくさ、というようなもので、物体が大きく、重くなるとその数値も大きくなります。)

 一度回転速度が上がると大きなエネルギーが蓄えられるので、たとえばクラッチやブレーキなど、瞬間的に大きなエネルギーを吸収させる要素の性能試験・耐久試験などによく使われます。大きなフライホイールを高速で回しておいて、それをクラッチで別の回転物と連結したり、ブレーキで回転を停止させたりするのです。

 こういった試験機の良い点は、回転エネルギーを蓄える際(フライホイールを高速で回転させる際)に、小さなモータでも時間をかければ大きなモータを使って短時間で与えるのと同等のエネルギーを蓄えられるため、装置の小型軽量化、コストダウンができる点です。慣性モーメントは回転体の寸法、材質等がわかっていれば正確に求められますから、どの回転数までどのくらいの時間が許容されるかの条件により、モータのサイズを計算して決める事ができます。

 逆に、回転速度を急激にアップダウンさせる様な機敏な動作が要求される試験機においては、この慣性の力が邪魔になるため、如何に慣性の影響を小さく(慣性モーメントを小さく)するかを良く考えながら設計する、ということになります。

7.やまのひとりごと

 5月22日(水)、23日(木)、24日(金)と「人とくるまのテクノロジー展」が開催されました。
会期中は非常に多くの方にブースまで足を運んでいただきました。
ご来場下さいました皆様、誠にありがとうございました。

 期間中にご対応しきれなかった質問や、出展製品、講演会の資料請求など
ございましたら、お気軽にweb-info@spacecreation.co.jpまでご連絡下さい。