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【低温無負荷モータリング装置】
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自動車用トランスミッションの低温・無負荷・高回転での連続耐久・性能試験を行う試験装置です。 |
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●装置仕様
・装置本体
・駆動モータ
・トルクメータ
・ギヤボックス
・供試体固定部
・操作盤
・制御盤
・低温槽
●計測項目 ・温度
・駆動回転速度
・トルク |
★自動運転設定項目
・回転数
・回転上昇下降スロープ
・保持時間
・目標温度
・一時停止温度
・槽内温度
★制御方法 ・手動:ボリュームによる手動操作
・自動:タッチパネルにて運転パターンを設定し自動運転
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*上記仕様以外にも各種オプション、特注仕様にも対応致します。まずはご相談下さい。
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2.技術コラム
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『育てる』
大学も独立行政法人化によって、企業との連携共同研究の幅を広げ、より産業へ密着した研究課題で人材を育てるようになってきているようです。
かつてバブルの頃に大学生に求められていたものはと言えば、「大学生生活では広く教養を身に付ければよい」…だったように思います。だからと言う訳ではないですが、できるだけ専門外にも興味を持つように大学生活を送っていたように思い出されます。就職前の授業による企業訪問の際にも、先輩諸兄から「仕事に通じるスキルはOJTで身に付けるものだ」と異口同音に伺ったように覚えています。
このように、かつては実践的な力は求められていなかった大学生ですが、最近では即戦力を身に付けていることが就職活動の前提である時代に変わってきたように感じます。これは裏を返せば、企業側も従来の知識や人材だけでは先端の研究開発に追いついていけない実情を反映しているものだと思われます。
実際にOJTで人材を育てる事にはずっと賛否両論があり、ノウハウ本はたくさん出ていても、いざ実践してみると一筋縄ではいかず、なかなか成果が出ない、とは良く聞く話です。
弊社でも昨年から若手が入社しています。大企業に比べ人材不足も深刻ですから、社員教育もそこそこにいきなり装置と共にお客様のもとに出張、実戦勝負で案件に取り組んでいるところです。
「ゆとり教育現場」と「グローバル競争現場」のギャップを如何に埋めて成長してくれるかを楽しみに放りっぱなし。自分の案件に手こずりながら手をだすのもままならず、やはりOJTの難しさを感じているところです。
でも、実はプログラム自体の技術にはそれほど重要度を感じていません。それよりも、プログラムに組み込む為のアルゴリズム基礎力を身に付けることを期待に放任。OJTを経験して、探究心に磨きをかけてくれればと思っています。
土俵際での粘りが必要な業種ですから実践が第一。一段落後余裕が出てきたら、再設計、再コーディングすると力がつきますよ、O君。 |
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3. 書籍紹介
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『日本型リーダーはなぜ失敗するのか』
半藤一利著 文春新書 2012年10月発行
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リーダーシップ関連の書籍は、中年の経営者や管理者層に常に人気のようで、本屋さんの店頭にはさまざまな書籍が氾濫しています。それらの多くは経営学のマネジメント理論のダイジェスト版・焼直し版であるか、古来の武将や近年の偉大な経営者の伝記風読み物に二分されるように思います。
前者は典型的なノウハウ本で味気なく、後者は趣味・娯楽本的色彩が強く実際のビジネスに応用できるのかどうか疑問な面もあります。
本書はその中間的な位置づけでしょうか?筆者の豊富でマニアックな戦史の知識と、一流出版社の編集者として培ってきた分析力とがあいまって、独自の世界が広がっています。お手軽に読めるわりには、後で役に立つ部分も多いかもしれません。 |
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4. EV・HEV開発最前線
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「パワートレイン系試験装置:交流モータ編」
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<MSHモータ試験システム> |
自動車パワートレイン系試験装置には、実際にエンジンを動かして動力を伝えることで試験を行う【ファイアリングテストベンチ】と、エンジンの代わりにモータを使う【モータリングテストベンチ】があります。
耐久評価を兼ねる場合は、エンジン性能を超えるモータが必要になり、また環境性・安全性・制御性を優先するとなればモータリングベンチによる試験が必要となります。
試験ベンチとして使用する負荷吸収モータは、現在のEV・HEV系駆動用では、誘導電動機(IM)による高速化が重要です。因みに、回転数は12,000~20,000rpmが主流となり、IMがふさわしいと考えます。
耐高速回転性能としては、SPMは適しません。ネオジム系強力磁石の飛散が考えられる為です。経験としてロータ接着面粗度、接着性能の問題で回転飛散することで、モータ内部はまさに悲惨な状態となります。
負荷モータの選定は供試モータの特性と計測性能を充分に考慮する必要があるのです。 |
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