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[エンジン高回転無負荷傾斜モータリング装置]
●装置説明
自動車エンジンを前後・左右に傾斜させ、無負荷高回転で各種機能測定を行う装置です。
また、各油温に於けるエンジン各部の状況を確認することも出来ます。
●装置仕様
●装置本体
●駆動モータ
●駆動軸トルク変換器
●駆動軸回転計
●傾斜機構
●旋回機構
●出力軸
●温調供給装置
●エア供給装置
●スロットル制御装置
●制御盤・操作盤
●パターン設定・計測用PC
計測値表示 計測値収集・保存
運転パターンの設定
●設定項目
●目標回転数
●エンジン油温
●エア供給量
●スロットル開度
●傾斜角度(前後)
●旋回角度(左右)
●測定項目
●回転数
●エンジン油温・油圧・吸気圧
●圧力
●温度
●スロットル開度
●潤滑油循環流量
●供給エア流量・温度
●傾斜角度(前後)・(左右)
●その他
●装置イメージ
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*上記仕様以外にも各種オプション、特注仕様にも対応致します。まずはご相談下さい。
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2.技術コラム
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『装置安全性』
私達が装置を設計する時、安全面について配慮する事は機能設計と共に重要です。ユーザ各社がそれぞれに装置安全規格を定め、弊社はこれに準じて設計・製造・納入することになります。安全性の考え方にも個人差があり、装置の安全性解釈にばらつきがあることから、2001年6月1日に厚生労働省が「機械の包括的な安全基準に関する指針」で基準化しています。
そこには、「機械の製造者等が機械の設計、製造等を行なう場合及び事業者が機械を労働者に使用させる場合において、機械のリスクを低減させ、機械の安全化を図るため、すべての機械に適用できる包括的な安全方策等に関する基準を定めたものであり、製造者等による安全な機械の製造等及び事業者による機械の安全な使用を促進し、もって機械による労働災害の防止に資することを目的とするものである。」とあります。
わかりにくい表現ですが、作業者の行動までは予測できない、ゆえに事故は必ず起こり得るものである。だから事業者は、製造機械装置を安全に作ることを心掛け何か危険な事があった場合でも未然に防げるような機械を導入する義務付けをしているものです。装置には車のようにパッシブセーフティは通用せず、アクティブセーフティのみが許されることなります。被害を最小限にとどめる(パッシブ)設計ではなく、事故は未然に防ぐべきもの(アクティブ)との発想です。
車なら修復はきくけれども人間は修復がきかない、との思想を持って私達も安全な装置を設計することになります。
ただ、設備安全規定を全て反映させ過剰に安全性を意識すると、極めて使いにくい装置となり、機械を納めて1年後にメンテナンスに行くと安全監視用のセンサは無効にして使われているケースも多くあります。こんなとき、使い勝手を意識しつつ安全性を確保する機械制御設計は、最適解を得るのも難しいものだ、と感じます。
近い将来には、装置にもスバルEyeSightのようにステレオカメラをつけて機械の安全性を管理する時代が来るのかもしれません。 |
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3. 書籍紹介
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『ラジオのこころ』
小沢昭一著 文春新書 2012年8月発行
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軽快なお囃子と軽妙独自の語り口で、夕方のひと時に彩りをそえたご存知、長寿番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」放映1万回突破を記念して出版された本です。
放映された中から氏自ら厳選した10篇を活字化しています。
文字を追っていくと、氏独自の話芸が脳の中に復活していくので不思議です。
昨年12月に逝去され、もうその職人芸を生で感じることもできなくなりました。昭和の匂いがまたひとつ失われていきます。
ご冥福をお祈りいたします。 |
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4. EV・HEV開発最前線
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先月に関連して、バッテリーをハードウエアとして
捉えた場合の試験システム(HILS)について考えてみます。
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EV・HEVなど二次電池の性能と、ドライバ・駆動モータ・電動アクチュエータなどをルーピングさせて、総合的に効率などを試験すること、およびベンチマークテストなども考慮した融通性と冗長性が整ったシステムがあれば、開発者の使い勝手の良い試験システムができると、つい簡単に思ってしまうのが私の悪い癖でしょうか。
ただ、そこには長時間試験の過充電や過放電による異常発熱および電解質揮発による発火などに対する十分な保護回路の形成が必要であることは言うまでもないことです。 |
今や世の中、スマートグリッド革命と称して電力の有効活用によるエネルギー戦略や環境戦略が進められているなか、リチウムイオンやNAS(ナトリウム硫黄)電池など使用分野は違えども、蓄電による環境変化に伴う市場規模は拡大の一途の様です。 |
(過去にNAS用電源スタックを用いた高精度のPMモータ試験ベンチを作りましたが
今やバッテリー次第で生活も変わっていくという時代の到来ですね。) |
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