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[オルタネータ性能試験装置]
製品紹介 オルタネータの性能を測定する装置です。
入力された運転パターンでオルタネータをモータ駆動、オルタネータ
の出力特性測定、負荷トルク測定。
内部温度分布測定、充放電収支測定に対応することができます。
計測項目
・オルタ電流値
・電圧値
・トルク値
・回転数
・バッテリ電流
・電圧等
装置構成 ・オルタネータ取付治具
・駆動モータ
・トルク計
・温度恒温槽
・電子負荷装置
・バッテリ
装置イメージ
測定
出力特性測定 |
ご相談 |
トルク特性測定 |
ご相談 |
効率特性測定 |
ご相談 |
充放電収支測定 |
ご相談 |
効率マップ測定 |
ご相談 |
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*上記仕様以外にも各種オプション、特注仕様にも対応致します。まずはご相談下さい。
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2.技術コラム
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『論理的思考と対義語意識』
一時期、ロジカルシンキングがブームとなりベストセラーに名を連ねていたのですが、最近はやや下火になってきたようです。
装置作りに毎日を送る我々技術者にとって、ロジカルシンキングは日常の習慣。設計するのに直感的(⇔論理的)に進めていれば、後になってツケが廻ってきて大変なことになります。装置検証時も同様で、物理的現象を装置で捉えようとしていますので、論理的に考えないと結論が見えてきません。
先日測定値の繰返性をお客様と議論している時のことです。外乱を与えながら、その有無で繰返性を保証する事、との要求が出されました。同様な実証を重ねている当方にとって、繰返性が証明できたのは明白であるのに、満足してはもらえません。その理由は、同時に測定されてなく、絶対的数値が違うので認められないとの事。説得は試みたものの、結局は再度、同時にデータを取り直して証明、納得いただいたものです。
ロジカルシンキング本を総覧すると、筋道を立てて順番に考えていく事に主眼を置いているビジネス書が多いようです。でも、現実的には対義語意識を持つことが必要。つまり、上述の様な場合、繰返性が無いのであれば、測定値はどうあるべきはずだ、と言った発想です。演繹的に推論するのでなく、否定的帰納法発想を持って臨むと、結論が見える時が多いようです。
対義語を並べると、論理的思考が養われます。
理論と実践、原理と応用、理性と感情、危険と安全、
実験と観察、演習と実戦、創造と模倣、現象と仮想、
実験と推論、実験物理学と理論物理学または仮説、
理想と現実、目的と手段、明示と暗示、直感と推論、
主観と客観、仮説と定説、原理と応用、原則と例外、
原因と結果、論理的と直感的、演繹法と帰納法
理論を証明する為に実践し、また実践を積み重ねることによって、新たな理論が生まれる。ところで、模擬(シミュレーション)の対義語は、やはり実践?? |
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3. 書籍紹介
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『くまのプーさん 小さなしあわせに気づく言葉』
PHP研究所 編・著 2011年9月 PHP研究所
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今回は変り種の書籍を紹介します。
副題に“「菜根譚」が教えてくれる人生で大切なこと”とあるように、中国・民時代の洪自誠の随筆を元にしています。それに英訳がついており、さらにはディズニーキャラクター・くまのプーさんのイラストが全ページに挿しこまれている不思議な小冊子。
出版社の性格からすると、子供向けの本ではないはず。また、単なる英語の学習書でもないはず。おそらく、疲れ果てた企業戦士(男女)に、ふっとした癒しのひと時を提供しようとしているのかもしれません。
身構えずにぱらぱらとめくっていると気持ちが安らぎます。また、英語ではこういった言い回しをするのか!などと、新たな発見をすることもあります。 |
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4. EV・HEV開発最前線
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「走行駆動用モータの試験とその技術-2」
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今回は損失について紹介します。
モータの損失は銅損・鉄損・機械損に大別できます。
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①銅 損:コイルの巻線抵抗に起因、電流の2乗に比例し熱エネルギーロスとなる。
②鉄 損:コイルの鉄心に起因、ヒステリシス損+渦電流損で熱エネルギーロスとなる。
磁化された鉄心の磁界変化で発生、ゆえに対策としてヒステリシス損の少ない
材料が必要。
また、電磁誘導作用による渦電流からの熱エネルギーロスとなるため軟磁材
およびケイ素鋼板などを使用する。
③機械損:ロータ回転により発生する摩擦損失であり、主にロータ軸受における
熱エネルギーロスとなる。
最近のモータ開発では、PMモータなど同期モータによる高効率モータ開発が著しく、チャイナリスクも考慮した脱レアアース化も開発を後押ししています。
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