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スタータ試験装置
★本装置は、I/F BOX、PC、電線(電流測定等)から構成され、始動試験時の各種データを収集する装置です。
【入力項目】
● エンジン
● トランスミッション
● 気筒数
● 試験温度
● 油温
● 試験サイクル数
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● ギア比
● 圧縮比
● エンジンオイル種類
● バッテリー種類
● スタータ形式
● 走行距離 |
【使用環境】
● I/F BOX使用環境 : 0~40℃
● 電流プローブ使用環境 : -30~85℃、0~40℃
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【構成】 |
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‘人とくるまのテクノロジー展2012’に出展いたします!
【 開催場所 】 パシフィコ横浜・展示ホール
【 開催日時 】 2012 年 5 月 23 日(水) ~ 25 日(金) 10:00~17:00
みなさまのご来場を心よりお待ちしております! |
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2.技術コラム
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「HEV周辺技術の展望」
このところ、HEV/EV開発が活発で開発投資意欲もこちらの分野に特化された傾向にあります。弊社においても、納入する装置はMGモータ評価・耐久試験機と、駆動系ロス低減化評価機に集中しています。
設備投資の傾向から、自動車メーカ各社が、石油消費の効率化のため、開発を進めている様子が手にとるようにわかります。トレンドとしては、当面EVよりもHEVが主体で自動車駆動の電気化が進んでいくことは技術的な宿命です。
車に乗り(財布との相談は別として!)空気のように使ってきた石油も、20~30年後には貴重品となり石油製品の超高騰が見込まれています。ポリ袋1枚が1,000円、そのような時代となってしまうかもしれないのです。
HEV技術開発が進み、いずれは燃費が100km/Lとなる日が来るようですが、完全なEV化が進まない限り、石油を使い続けなければならないことに変わりありません。
その為、日経新聞までもが取り上げているように、(ある程度の現実性をもって)オーランチキトリウム藻を使い、バイオ石油製造の実用化が進められているようです。石油が安価に提供されるであろう技術には期待したいものです。
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他方、油田が新たに発掘されていないという現実から、石油の枯渇は必ずやってくるとの前提に立つと、アルコール系/天然ガス系の燃料を利用した、天然ガスHEV車の普及も加速することでしょう。
天然ガスについても発掘技術が注目されているようで、東海沖では、メタンハイドレートの掘削が始まり、近々には調査結果が発表されるようです。これについては、HEVよりもFCVが先んずるような気がします。
高燃費を実現するモータの効率化は、理論的に先行し、制御技術等も追いついてきたこともあり、さらに活発になってきています。
この分野でも、資源的にレアアースが問題視されています。最近ではフェライトを使った高出力化や、Non-Magでのモータ製造・制御技術も出てきており、技術者としては急展開ながらも見逃すことが出来ません。
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3. 書籍紹介
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『インパラの朝』
中村安希著 株式会社集英社 2009年11月発行
本書は、26歳の女性がバックパッカーとして、2年をかけてユーラシア・アフリカ大陸を巡った旅行記です。
旅行中に2度の結婚(そのどちらも、入国審査をパスするためだけの結婚なので、旅の終わりとともに離婚!)をしてしまうほどです。
本書は、第7回開高健ノンフィクション賞を受賞し、その選考委員の重松清が「小気味良い啖呵」と評した著者の旅行への姿勢が、同性であってもほれぼれとしてしまうほど素敵です。
ガイドブック代わりに本書を手にとってしまうと、有名な観光地や世界遺産、国から国への移動の様子などはほとんど書かれてはいないので、あてがはずれたような気持ちになってしまいますが、著者が大地を踏みしめて旅をし、喧嘩をし、現地の人と同じ物を食べ、出会った人に問いかけ、自分自身にも問いかける姿が印象深く残る作品です。
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4. EV・HEV開発最前線
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「機能モジュール」
今月は「耐久試験評価・高低温環境槽」についてご紹介させていただきます。
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機能モジュールその7
~耐久試験評価・高低温環境槽~
<耐久試験評価>
・ 過充電・過放電保護
・ 制御パターン生成(位置、速度、トルク、温度など)
・ ステップ・ランプ等基本的波形自動生成機能
・ 監視項目設定
<高低温環境槽>
・ -40~180℃
・ 温度制御精度±5℃
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→→ Key Word ←←
* Over Charge
* Over Discharge
* Step
* Lamp
* Waveform Generation
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5. -コラム-
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「笑ってごまかせ自分の失敗、
激しくののしれ他人の失敗」
青木邦章
これは今から35年前初めて社会に出た時、寮で相部屋の先輩から聞かされたその会社の裏社訓。
だいぶ過激ではあるものの、勢いのある会社・伸び盛りの人の言うことは違うな!実業の世界は厳しいものだな!と思ったものです。ちなみにその方は、現在その関連会社の社長を務めています。
一見すると倫理にもとる自分勝手な思想ですが、良く考えてみると含蓄のある言葉です。人間誰しも失敗不手際をするもの。
そこでそれを考えていると他人の言動を叱責などできないと考え勝ち。
しかしそれではお互い様ということで、ナアナアの状態になり、組織全体の緊張感などはどこかへ飛んでいってしまいます。
自分のことは棚に上げてでも、お互いに明るく厳しく刺激しあって、共に成長していこう!おそらくそんな前向きのメッセージだろうと思います。
反対の例としては、その当時、斜陽傾向にあった別の大企業と仕事をしてみると、前述の裏社訓の厳しさとは真逆で、社員はアットホームで居心地がよさそうなものの、会社全体に覇気が見られず、仕事の進め方の随所に甘えが見られ、年々会社の規模も社員数も減少していく、そんな状況でした。
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外見は仲良く楽しそうに仕事をしていても、指名解雇で次は誰がいなくなるのか?そんなうら寂しい空気が漂っていました。
もっともそんな中でも、その会社の方は「腐っても鯛」なんて言葉で虚勢を張ってはおりましたが・・・
青ちゃん自身も生意気盛りで、また多感な年代。上り調子の会社の厳しさと、反対に旬を過ぎた会社の黄昏感を目の当たりにして、仕事とはどうあるべきか?いろいろと考えたものです。
だいぶ感度が鈍くなってきたこの歳になると今の自社がどちらなのかよくわかりません。
皆さんの会社はいかがですか・・・?
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6.技術コラム
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「摩擦の話②」
前回、自動車の開発における摩擦研究の位置付けをお話ししましたが、そもそも「摩擦」とは何なのでしょうか?経験上何となく理解していても、その原理や定義を明確に答えられる人は少ないと思います。
もし摩擦が無かったらどの様な事になるのでしょうか?自動車はタイヤと地面が空回りして前に進めませんし、机の上のコップを持ち上げようとしても滑って持ち上げられません。立っていることも難しいでしょう。
このようなことから摩擦の存在は古くから知られており、ピラミッドの時代から様々な技法・論法で研究されており、学校の物理の講義でも決まって取り上げられています。
しかし、その現象の成り立つ機構について根本のところでは未だに諸説あり、統一的な解明はなされていないのが実状なのです。
このあたりが摩擦に関する研究<トライボロジー>の面白いところであり、奥深いところでもあるのです。
未だに謎の多い訳は、摩擦は物質・形状・表面状態・潤滑材の有無等により、実に多様な様相を示す複雑な現象であること、そして何よりも、その現象の起こっている正にその現場を見ることができないというのが最大の理由でしょう。
摩擦の発生している固体表面はもう一つの固体表面と接しているので、直接観察することができないのはあたりまえのことではありますが、このためにこれまでに様々な説が唱えられ、多くの論争を引き起こしてきたのです。
次回はその論争の元になった、摩擦発生のメカニズムに関する「凹凸説」と「凝着説」についてふれてみたいと思います。
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7.鳩豆 のひとりごと
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2009年8月より、スペースクリエイションニュース編集長を務めさせていただいておりました鳩豆ですが、来月号より新編集長へとバトンタッチさせていただくこととなりました。
2年9ヶ月にわたり、お付き合いをいただき、本当にありがとうございました。
今後も、スペースクリエイションニュースをどうぞよろしくお願いいたします。
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