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自動車用オルタネータ耐久試験装置
★任意の条件、回転数、周囲雰囲気温度、 運転時間等にて自動車用オルタネータの 耐久試験を行います
【装置構成】
★ 駆動モータ
★ 増速プーリ
★ 試験槽
★ 温風発生機
★ 冷風発生機
★ 電子負荷装置
★ 操作盤
★ 制御盤
【仕様】
★ 回転数 :Max. 20,000rpm以上(供試体)
★ 最大トルク :10~100N・m(供試体駆動軸)
★ 加速時間 :1sec(0~12,000rpm)
★ 試験槽温調 :ご相談
★ 制御 :ご相談
● 各種条件を任意に設定可能
● 高温時/低温時の始動テストが可能
● 連続高加減速運転が可能
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展示会出展のご報告
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Automotive Testing Expo China 2011
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2011年9月14日(水)~16日(金) 中国・上海にて開催されました
Automotive Testing Expo 2011 Chinaに出展いたしました。
お忙しい中ご来場下さいました皆様ありがとうございました。
【出展製品】
MRP-30 : 動力循環型 CVTベルト試験装置
MSH-10 : EV・HEV用 モータ性能・耐久試験装置
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2.技術コラム
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「PCソフト作法」
弊社の納める装置はデータ収集機能付きの物が多く、PC搭載が標準化しつつあります。それに伴って、ソフトの使われ方もさまざまとなってきています。
最近の納入時、お客様とのやり取り中で違和感を持った事をひとつ。
「装置ソフトを常時起動させたまま使いたい~!」
別に、技術的な問題がある訳でもなく、使用上の問題もないのですが、無防備に業務上関係の無いソフトを起動させておいて良いものか、疑問を感じました。PCの性能が良くなり、複数ソフトを立ち上げたままCPUストレス無く作業が出来るようになってきたのでついつい忘れてしまっている事です。
先日も、韓国政府機関やWebサイトがDos攻撃を受けて機能停止状態になったとの発表がありました。注目すべきは、日本の中小企業サーバ2台と、個人サーバ1台がボットウィルスに感染し、サイバー攻撃用のサーバに利用されてしまったことです。いずれも、電源を切ることなく連続で稼動させていたPCが原因です。
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この事を考えると、どこから侵入するかわからないウィルスから守る為にも、不必要な時にソフトは終了し、ハードも電源を落とす行為を徹底することが必要です。
ウィルス対策が万全の大企業でもこの習慣付けは必要と言えます。
裏で常時起動させていたInternet Explorerが、ウィルスに感染しないという保証はどこにもないのです。
一旦、ズルズルと無頓着なPCの操作に慣れてしまうと、何かの拍子にメール添付のzipファイルを開けてしまう事もあり得ます。
知らないうちにテロの片棒を担いでいた、という軽率な行動につながってしまう事を避ける為に、上述の習慣付けはIT生活上の最大のマナーではないかと思います。
使用電力を考えても、Workstationクラスだと150W/1台の節電になる訳ですから。
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3. 書籍紹介
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『ブリキの太鼓』
ギュンター・グラス著 池内紀訳 2010年5月 河出書房新社
「世界はこんなに広いし、人間の思いはこんなに遠くまで飛翔する。それを体験してほしい。」(池澤夏樹)
今月は「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」より『ブリキの太鼓』を紹介いたします。編者の池澤夏樹さんが述べているように、本を読むたったそれだけで、異なる時代の異なる国の異なる人生を味わうことができます。
本書『ブリキの太鼓』は1920年代の国際連盟の管理下におかれていた自由都市ダンツィヒを舞台に、3歳で成長をやめることにしたオスカルの語りによって物語が進行します。
秋の夜長に余りある長編です。
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4. EV・HEV開発最前線
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「機能モジュール」
Love them or hate them, EVs and HEVs will play an ever-greater role in
our automotive future.
Adam GavineがAutomotive Testing Technology International 2010年9月号Bright Sparks の中で述べているように、好むと好まざるとに関わらずEV・HEVの役割が増大していく事は明らかであり、それに伴いモータ・ジェネレータ試験システムの需要は高いレベルで推移することが考えられます。
その中で、スペースクリエイションは、さまざまな機能モジュールの評価を目指しています。
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機能モジュールその1
~モータ単体特性値~
・負荷トルク特性(T-N特性、N-I特性)
・出力特性曲線、効率特性曲線
・トルクリップル測定
・コギングトルク測定
・誘起電圧測定
・誘起電圧基準電気角表現
・電気定数測定(抵抗、インダクタンス、絶縁抵抗)
・磁束測定
・温度特性
・振動 / 騒音
・測定特性値のFFT解析
・回転角センサ特性
(ホール素子、レゾルバ、エンコーダ)
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→→ Key Word ←←
* Torque Ripple
* Cogging Torque
* Induced Voltage
* Magnetic Flux
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5. -コラム-
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「グローバル化対応」
青木邦章
今、中国でこの原稿を書いています。ものづくりのグローバル化対応について、思いつくままに・・・。
日本の中小企業経営者のこの問題に対する対応は大きく二つに分かれます。一方は、「日本のものづくりは強い。いいものを作っていれば、まだまだ国内でもいけるので行き着くところまで行く。」と言った考え。
例えが不謹慎ではありますが、津波が来るとわかっていても、いろいろな理由を付け、またあえてその問題から眼をそらし、危険の多い場所に家を建て棲み続けているような悲壮感すら感じます。
そしてもう一方は、東南アジアの人件費の安さにあきらめを感じ、早々と生産拠点を海外に移転し、現地で法令や文化の違いに悪戦苦闘している方々。
この場合も、親会社の意向や現地も含めた政府系機関の甘い誘いに乗って、深い思慮検討もなく、勢いで出ている例が多く見られます。いざという場合は、親会社も政府系機関も決して助けてくれるわけではないのに・・・。
どちらにしても、確たる戦略もなく、思いつきな決断のように見えてなりません。中小企業の親父の得意なKKD(勘と経験と度胸)経営そのものです。歴代政権の外交政策についても言えることですが、思いつき・その場の受け狙いで威勢のいい言動をしたものの、周囲の状況や相手の出方によっては、瞬く間に前言を翻し、右往左往する結果になります。
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日本人固有の行動様式なのでしょうか?歴史を振り返ってみると、この半世紀は太平洋の対岸の意向ばかりを気にして、またそれより前の二千年はアジアの大国に気を遣い、コバンザメのように生きてきています。その時その時の場当たり対応が習いとなっているのでしょうか?
かく言う青ちゃんもそのDNAを受け継いでいる一人なのかも知れませんが、できることならばアジアの端っこの小国といえども、大きな志をもって、世界を相手に行動していきたいものです。
そういえば、幕末の若き志士達も、150年前の上海で西欧列強と清国との関係を目の当りにして、その後の大胆な行動に走り、日本を変えていったように記憶しています。どうも大陸の空気には、人を壮大な考えに至らしめる媚薬が含まれているのかもしれません。
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6.技術コラム
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「ねじとねじ回し」
我々が試験装置を組み立てる際、接着や溶接を用いる事もありますが、もっとも多用する結合手段が「ねじ」を使用する方法です。理由は単純明快、「簡単に結合・分解できて、確実に固定できる」からです。もちろんねじ自体は我々の業界だけでなく世間一般に広く普及していて、工学に携わる人間でなくとも、ねじを回した事のない人間はほとんどいないと言っても良いと思います。電球のソケットもねじの一種ですし、どこの家庭にもいわゆる「ドライバー」の1本2本はありますよね?
その「ねじ」とそれを回す「ねじ回し」(正確な英語で言うとスクリュードライバー)ですが、実はいろいろな規格、材質、形状があり、用途によって使い分けが必要で、それを誤ると思わぬ大事故に繋がる危険もあります。設計段階でのねじの種類や本数の設計ミス、組立段階での締め忘れや締めすぎはねじの脱落・破断につながり、装置を壊すだけでなく、周囲の人へも危険が及ぶ可能性があるので、当社でも機械設計者は必要に応じた強度計算をしっかり行い、組付け最終段階で増し締めチェックを必ず行う様ルール化しています。
世間一般的には「プラスとマイナス」くらいの認識しか無いかもしれませんが、絶縁部分に使用する樹脂ねじはポップでカラフル、精密送り機構に使うボールねじのミクロン級精度で加工された螺旋もまた美しく、人間工学に基づいて設計されたスクリュードライバーも100円ショップで売っているものとは明らかに次元の違う重厚感を持ち、ねじとねじ回しひとつとっても、そこには奥深いエンジニアの世界が広がっているのです。
ちなみに、早川文庫から刊行されている「ねじとねじ回し~この千年で最高の発明をめぐる物語」という本では、ねじと携わった人々の歴史をうまくストーリーに載せていて、楽しみながら知識を深める事ができます。機会があれば是非読んでみて下さい。
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7.鳩豆 のひとりごと
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大きな台風がありましたが、みなさまお元気ですか?
雨、風による被害だけでなく気温の変化に体調を崩された方も多いと思います。
お体大切にしてくださいね。
栗ごはん、食べたいな!
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