目次
1.製品紹介
2.技術コラム
3.書籍紹介 
4.ビジネスマナーの猫
5.青ちゃんの言いたい放題
6.技術コラム
7.鳩豆のひとりごと




1.製品紹介


新年、あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

          平成23年1月

 







~展示会出展のご案内~




【 開催日時 】 2011 年 1 月 19 日(水) ~ 21 日(金)
10:00~18:00 (21日のみ17:00終了)
【 開催場所 】 東京ビッグサイト
【 展示ブース 】 東展示場 東3ホール
「静岡県コーナー」内での出展となります
【  出展製品 】 HEV・EV・FCV用モータ性能・耐久試験ベンチ

HEV・EV・FCV用モータ性能・耐久試験ベンチ


◆供試モータの力行/回生を制御領域内で、任意設定により連続運転することができます。
◆環境試験とATF温調を同時に併せ持つハイレベルなトータル試験ベンチを提案いたします。


招待券をお持ちでない場合は、有料(¥5,000)となります。
招待券をお送りいたしますので、ご希望の方はスペースクリエイション(橋本)までご連絡下さい。
web-info@spacecreation.co.jp

 




2.技術コラム  

「衛星探査機から学ぶこと」

 この12月中旬にアクトシティ浜松にもうわさの超微粒子を積み帰還したはやぶさのカプセルが展示されました。

 2003年に小型ロケットM-Vにより打ち上げられ太陽周回軌道に載ったはやぶさがイトカワにランデブー。探査を行い帰還軌道を経て、トラブルに巻き込まれ延期されながらもサンプルリターンを果たしました。

 このことにこれだけの注目が集められたのは、日本人技術者のあきらめることをしない忍耐力に、日本中が共感し、初のサンプル回収に、忘れ去られた長い年月の旅とともに明日への夢を思い描けたからではないかと思います。

 衛星探査機のプログラムは、姿勢制御装置のシーケンスや状態に応じて書き換えられています。

 多額の開発費と打ち上げ費を投じている本体の成功を左右するものなので当然ですが、それには状況分析とともにデータ分析を行い最適なアルゴリズムを常に反映させるべきものであり、並々ならぬ現場の緊迫感を感じざるを得ないところです。

 
 ただ、搭載されている制御CPUはSH-3を三重化、OSはμITRONとのことで身近に感じるところでもあります。

 付け加えれば、ROM=512KB、RAM=2MB、フラッシュ=2MBと、Windowsに慣れてしまった我が身には昔の3行プログラムを彷彿させ、無駄にメモリを使いながら、冗長に同じアルゴリズムを使いまわす最近のプログラム実装を反省することとなり、別の意味で感化させられたところでもあります。
 
 読者の中にも、同様に感じられた方も多いのではないでしょうか。

 
   



3. 書籍紹介

『毎日のドリンク100』 

オレンジページ 2009年8月



 
 あけましておめでとうございます。

 寒い日が続く1月、風邪をひきそうになってしまう1月、それでも頑張らなくちゃいけない1月、あったかい飲み物でほっこりしませんか!?

 おウチカフェは女の子だけのものではありません。男性だってあったかい飲み物で英気を養ったっていいんです。

 ぎゅっと絞ったライムにハチミツをたらし、熱湯を注いだホットライムネード、いつものコーヒーにマシュマロをのっけたマシュマロコーヒー。もっと手軽に、オレンジジュースをレンジでチンしてホットオレンジジュース。心の風邪も撃退できそうです。

 『まいにちのドリンク100』には、熱いもの、冷たいもの、甘いもの、すっぱいもの、野菜入り、アルコール入りなど100種類のドリンクのレシピが載っています。

 

 



4. ビジネスマナーの猫

「マイスター」

 
 「マイスター」という言葉、お魚マイスターやお米マイスターなど、専門家・詳しい人という意味で使われたり、はたまたミハエル・シューマッハを称える称号として使われたりすることもありますが、本来「マイスター」とはドイツにおける徒弟制度の職人の最上位を意味します。

 職業・専門分野によって実際の制度は異なりますが、ヴィンツアー(ワイン醸造家)を例にとると、このヴィンツアーを志す人は、まずヴィンツアー養成学校に通って理論を学び、それと平行して醸造所でも働き実践を学びます。この養成学校での勉強&醸造所での実践の3年間が終わると、国家試験が待っており、これに合格するとヴィンツアーになることができます。

 ヴィンツアーとして5年間実務に就き、さらに1年間学校に通うとマイスターへの受験資格が得られます、この試験に合格することができれば、ヴィンツアーのマイスターとなることができます。

 この制度、日本人も挑戦することが可能な制度となっているそうです。

 おそるべしドイツのものづくり。
 

 



5. -コラム-     

「温故知新」   
                    
青木邦章



 最近、ある会合でお会いした大手企業研究開発担当役員の話。「研究開発といっても全く新しく、無から有を生むことは稀。新発想だと思っても、いろいろと調べてみると、過去の特許や論文の中に記述が見られるケースが多い。逆に昔の発想でも、当時はコストや機構の安定性から商品化できなかったものが、最新の計測制御技術や新材料を用いることにより、安価にお手軽に実現できることもある。」とのことでした。

  確かに私自身思い当たる節もあり、また自動車関連の新技術でもそういった事例が多くあります。直噴ガソリンエンジンしかり、EV車しかり、ATから電子マニュアルトランスミッション化への流れなどもそうかもしれません。

 先人のユニークな発想が、新技術との融合によって、非常に便利な装置となって広く普及することも、ひとつのイノベーションと言ってよいでしょう。

 ただ、それらの新商品開発において、最も大切なことは単に古いものと新しいものの融合ではなく、そこから一歩踏み込んで新境地を創り出すことです。世阿弥「風姿花伝」の“序破急”に由来すると言われる“守破離”の発想ではないでしょうか?


 当社が最近開発したハイブリッドモータ用開発試験装置「MED-10」や、無限式動力循環型歯車試験装置「MRP-20」も、過去の基本発想と、最新歯車加工技術や油圧サーボ制御技術を融合させた商品ですが、われわれなりに細かい創意工夫を織込んでいると自負しています。

 さて、新年を迎えるにあたり、今度はどんな開発にチャレンジしようか?完成予想図を頭に描きながら、バラバラのピースを縦にしたり横にしたり、新しいジグソーパズルに向かっています。最後の1コマを埋める時の感動に胸を躍らせながら・・・



 




6.技術コラム
「生産設備の話~朝までに直せ!~」
 

 前回生産ラインでは設備停止は大問題となることをお話ししましたが、当社も少し前まではまだ人数も少なく、設計者が部品手配、組付け、納品、アフターフォローまで全て行う様な仕事も少なくありませんでした。

 そうした状況の中で、思い出深い現場の話をいくつかご紹介していきたいと思います。

 部品メーカーの中にはいわゆるワンマン社長が全てを仕切っている会社も多くあり、良くも悪くも多大な影響力を持っている社長と仕事をする機会があります。そういった会社はとにかく少しでも装置の調子が悪くなるとすぐに社長から電話がかかってきて、「すぐに来い」となるわけです。

 こちらもお客様の言うこと、とりあえず設計中の図面を置いて現場へ駆けつけます。その時は既に定時を終えて夜の9時を過ぎていました。(生産現場には交代勤務で夜中も生産を続けている場合が少なくありません。)現場で装置を見ると、カップリングというモーターと駆動部を連結している部品が壊れていました。それはカタログ販売品で当社が外部業者から購入している部品でした。

 そこで、「明日朝すぐに業者と連絡を取り、部品入荷日をご連絡します」と言って帰ろうとすると、「明日出荷の生産がある、絶対に明日の朝までに直してくれ」とのこと・・・

 困り果てた私はとりあえず同僚に助けを求め、2人で汗だくになって壊れた部品を取り外し、知り合いの加工業者をたたき起こして応急処置の部品を作ってもらいました。そうしてなんとか動く様になったのは夜も明けた頃・・・

 朝出勤してきた社長は上機嫌で、「やっぱりプロは違うね~」と喜んでもらえたのは救いでしたが、次は絶対に壊れない設計をしよう、と身にしみて感じた現場でした。


 




   



7.鳩豆 のひとりごと



  あけましておめでとうございます。
  今年もよろしくお願いいたします。

 冬は星空がきれいですね!

 ここスペースクリエイションからは星がよく見えます。

 空を見上げると、首を思いっきり曲げるので、肩こりにもききます。
 でも、寒くて肩をすくめてしまうから、かえって肩がこってしまうかも。
 
 どうして冬の星はキラキラして見えるの!?