目次
1.製品紹介
2.技術コラム
3.書籍紹介 
4.ビジネスマナーの猫
5.青ちゃんの言いたい放題
6.技術コラム
7.鳩豆のひとりごと




1.製品紹介

 簡単・高速・コンパクト
                         に実機状態を再現します


MTU-10 パワートレイン傾斜テスタ

             
  ★エンジン・トランスミッションを任意の角度で自動運転(動的・静的)し、各種データ計測します。

 ★機能・性能・耐久などあらゆる試験に活用することができます。

 ★お客さまのご要望に応じ、設計・製作いたします。

 
  <装置イメージ>



●無負荷モータリング ●ファイアリングテスト
仕様 エンジン/トランスミッション
対象車両 ~3,000cc
駆動モータ インバータモータ
駆動モータ出力 ~75kW
駆動回転数 ~10,000rpm
加速度設定 ⊿1~⊿1,000rpm/sec
旋回角度 ~±60°
旋回速度 ~45deg/sec
傾斜角度 ~±50°
傾斜速度 ~45deg/sec
油温設定範囲 常温~150℃
計測 トルク/回転数/圧力/温度
電源 AC400V 3相
仕様 無負荷/有負荷
対象車両 ~3,000cc
計測トルク ~400N・m
計測回転数 ~10,000rpm
旋回角度 ~±50°
旋回速度 ~45deg/sec
傾斜角度 ~±50°
傾斜速度 ~45deg/sec
油温設定範囲 常温~150℃
外部供給ソース 冷却水・燃料・直流電源
外部制御項目 スロットル・始動/停止信号
計測 トルク/回転数/圧力/温度
電源 AC400V 3相

<装置の特徴>
・簡単タッチパネル操作
・旋回角・傾斜角及び回転数を任意設定
・温度・圧力・トルク・回転数を随時監視、緊急非常停止
・油温・水温自動調整
・計測データ記録保存(CFカード)



2.技術コラム  

「開発に必要な経験則」

 
 基礎的な研究を重ねていくことで技術の限界を打ち破り続けている日本、ここにはノウハウのいっぱい詰まった経験的な実験式が適用されています。

 特に解析の分野では有限要素法を中心とした理論計算を組み立てるとともに、さまざまな物性値の適用に際して経験的な補正係数を加味することにより計算の結果がより現実に近づいてくることを感じることが多々あり、結果の比較をすることで相対的にどれが性能の改善に対して有効であるかを判断することも一種の経験則だと考えられます。

 モータのセンサレスベクトル制御についての開発におけるアルゴリズムの開発についても同様です。

 基本的な手法としては、モータの制御則を解析&シミュレーション計算させることが必要となるので、これらを伝達関数形式で解く、あるいは状態方程式として計算することになります。

 いずれの方法を採るにしても、理論式を完全に数値演算式には落とすことができないので、何らかの経験でもって計算式を単純化させたり、初期値、境界値に経験的な数値を放り込んだりして収束を早めるなどの工夫をして、思った値に近い結果を得ようと奮闘することになります。

 詰まるところ、どんなにPCの性能がスーパーコンピュータに近づいても、解析が正解に近い答えをはじきだすには地道な研究と熟練が必要だと言うことです。



3. 書籍紹介

 『中国農民調査』 

陳桂棣・春桃著 納村公子・椙田 雅美訳 2005年11月文藝春秋 



 中
国では2003年に出版され、わずか2ヶ月で発禁処分となりながらも、海賊版だけでも1000万部は出回ったと言われる本書『中国農民調査』は、陳桂棣・春桃夫妻の3年に及ぶ農村調査による、ルポルタージュ文学です。

 7年前に当たる2003年の出版とはいえ、「都市の住民の収入が農民の6倍という状況で、農民の納めた税額が都市住民の4倍」という農民への不平等な重税、「農村戸籍と非農村戸籍(都市戸籍)に分ける二元戸籍制度のため、都市に流れ出てきた農民の圧倒的大多数が、都市戸籍を持つ都市住民が享受している所得保障や医療保険、住宅手当といった社会福祉を受けられずにいる」という内容に、衝撃を受けます。

 農村と都市との圧倒的な格差、日本人からは想像もつかないほどの複雑で巨大な行政システム、そしてそれらに起因する問題点がドラマチックに記されています。

 分厚さと、一見偏った内容を暗示させるタイトルにひるんでしまいそうになりますが、中国という国の中にある、私達外国人からは見ることのできない部分を垣間見させてくれる本です。


 



4. ビジネスマナーの猫

「傾聴」


 傾聴ボランティア、傾聴講座、傾聴力など「傾聴」がブームとなっています。

★相手の心のコップを空っぽにしなければ、こちらの言い分は、相手の中に入らない
★人を説得しようとするなら、まずは相手に徹底的に話をさせ、心のコップの中にあるものをすべて吐き出させてしまう必要がある
★心のコップが空っぽになった時点で、あらためてこちらの言い分を言えば、すんなり入っていくはず

 これを、「説得のコップの理論」と言うそうです。

 存在を認められることは人が生きていく上での基本的な欲求であり、自分の話を良く聴いてもらえるということは、自分の存在そのものを受け入れもらえる、とてもうれしい体験と言えるそうです。

 つまり、自分の言い分を通すには、相手の話をじっくり聴いた後が、一番効果的です。

 あなたの心のコップを空っぽにしてくれる(=あなたの話をじっくり聴いてくれる)人に出会ったらご用心!
 
 何か下心(=あなたのコップが空っぽになったら、おおいに注ぎこみたい言い分)を隠し持っているのかも?!



5. -コラム-     

「原点に還って、何故?何故?何故?と、五回問え!」   
                    
青木邦章



 日本全体が疲弊して、政治も経済も混乱し続けているのが今の世の中。
 
 先進国では誰もがその国の理想的な将来像を描けずに、不安・不満が蔓延しているように感じます。いつも強気で「我が道」を歩んでいる青ちゃんも、さすがに心細い毎日です。

 でも、そんな時こそあたふたと動きまわらずに、肝を据えてよく考えることが大切!時にはゼロリセットして、原点に還ってみることも必要かもしれません。

 何故?何故?何故?と五回問え!トヨタ自動車ではそんな言葉が「影の社訓」であると聞いています。

  「何故」売上げが低迷するのだろう?⇒それはリーマンショックの所為(せい)・・・他人のせいばかりにしていいのだろうか?

 「何故」自動車産業は伸び悩んでいる?⇒国内需要が飽和状態になっているから・・・世界全体で見たら違った見方ができるのでは?

 「何故」設備投資が低迷?⇒それは生産量の減少の所為。・・・でも売れない時こそ、あらたな商品開発が大切だよね!



 


  「何故」開発試験機の需要も伸び悩み?⇒自動車の構造自身が完成の域に近づいている?・・・でもHEV/EV関連の試験機需要は旺盛だよね?

 「何故」HEV/EVの試験機も競争激化?⇒少ない活況市場に多くの試験機メーカが殺到しているから!・・・でも新興国をはじめとした海外市場に眼を転じるとそうでもないよね!

 物事すべて現象はひとつ。でも、それに対する捉え方は千差万別。いかに勝機を自分の元に招き入れるか?それは、ひとえに自分の考え方次第・・・?

 というわけで、HEV・EV・トランスミッション関連の新型開発試験機の需要を求めて、弊社のカタログ・仕様書を背負って、台湾・韓国・中国をさ迷い歩く毎日。でも、飲茶・麺類など、粉モノ中心の食生活は辟易・・・。やっぱり、日本食っていいよね。





6.技術コラム
「開発試験機のトレンド」
 
 当社では様々な自動車関連部品の開発試験機の設計製作を行っていますが、最近のトレンドとしては、自動車の駆動系機構(パワートレイン、ドライブトレインなどという呼び方もします)において、いわゆるメカロスといわれる機械的なエネルギー損失を正確に測定するというものがあります。

 それはすなわち、自動車を動かすために加えるエネルギー(ガソリンや、最近流行りのハイブリッド車、電気自動車であれば蓄えられた電気も)のうち、どれだけを効率よく使えるかという研究であり、効率が上がれば燃費向上となり、環境にも優しいということになります。

 そのメカロスですが、エンジン回転数はもちろん温度や湿度等の条件によっても摩擦係数等が変わって測定値が変化するため、最近では、寒冷地での使用や実際に長時間運転した状態を再現する為に潤滑油温度を調整したり、試験品(例えばトランスミッション)そのものを恒温槽へ入れたり、より実車の状態に近い温度条件で試験を行える設備のご要求が増えています。その温度も-40℃~160℃などと、非常に過酷な条件での試験になりつつあります。

 ちなみに一般的なエンジンの効率は、ガソリンエンジンで25%、ディーゼルエンジンでは30%といわれています。

 すなわち与えるエネルギーの多くは機械的、電気的な損失となっている訳で、この数字だけみれば自動車というのは非常に効率の悪い乗り物ということになります。
 
 ところで、私達「人間」も食事や呼吸で取り入れたエネルギーを燃焼させて活動している訳ですが、その効率は計算上約50%で、なかなかよくできた機関のようです。


 




   



7.鳩豆 のひとりごと

      
 夏休みとなると、なんだかどこかに出かけなくてはいけないような気持ちになって、焦ってしまいませんか!?

 数年前、夏休みなのに、何の予定もない日があることに気がつき、急に不安になってしまった鳩豆は、始発の電車にの乗って、終電で帰ってこれるところまでできるだけ遠くに出かけてみよう!と電車の旅に出ることにしました(もちろん鈍行、18切符!)

 ねむたい目をこすりながら、宇都宮駅を始発で出発!の予定のはずが・・・・・・

 一緒に行くはずの桃豆が朝寝坊。通勤ラッシュの時間になってしまった電車で一路東北へ向かいました。

 仙台駅で牛タン定食をいただき、帰ってきました。

 お塩味の牛タン、おいしかったな (^^♪