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人とくるまのテクノロジー展 2010
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【 開催日時 】 2010 年 5 月 19 日(水) ~ 21 日(金)
10:00~17:00
【 開催場所 】 パシフィコ横浜・展示ホール
【 展示ブース 】 #46ブース(最初の入口よりお入り下さい)
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1.製品紹介
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今月は、油圧・潤滑試験装置についてご紹介させていただきます。
<油圧・潤滑試験装置>
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本装置は、オイルポンプの圧力試験、連続耐久試験、ならびにポンプを圧力源とした、他ワークへの加圧試験を行う装置で、各種試験条件を任意に設定することができます。 |
<装置イメージ> |
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<装置構成>
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2.技術コラム
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「マニュアル熟読のすすめ」
薄型テレビに対するエコポイント対象について、新年度より基準が変わり、エコと銘打つわりにはその対象が大画面化するようです。
これにより、日本人お得意の駆け込み需要で3月第2週の販売台数は前年同週比120%以上の増加、金額ベースでも80%以上の伸びの様子。台数比の割に金額比の伸び率が低いのが気になりますが、これが景気拡大の牽引となることを願います。
テレビを始めとした家電新製品が家に来ると、大概の家庭では婦女子グループがリモコンやボタンをいじくり回して必要な機能だけを使いこなし、お父さんはマニュアル片手に頭の体操とばかり格闘、新機能を見つけ出しては密かに楽しむと言ったところだと思います。
TV・PC・携帯等、どれも高度な技術の結集で、多くの機能を持つ製品であるのに、マニュアルに文句を言いながらも、それを使いこなしてしまう日本人の底力には感心させられます。
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弊社で開発する装置も、常に進歩するデバイス群の組合せにより構成されています。いずれも分厚いマニュアルが添付されており、開発メンバーも最初はとっつきにくいマニュアルに閉口しながらもデバイスをマスターして装置に組み込んでいきます。
そんなマニュアルですが、いずれもデバイスメーカの技術の蓄積があり、その道のエキスパートが最適だと考えたノウハウが形となって詰まっているものです。
フレッシュマンに対しては技術獲得の良いお手本として、熟練者については課題や壁に突き当った時の解決の糸口としてマニュアルは隅から隅まで熟読することをお勧めします。読み進めていくと、マニュアルの中に隠された作成者の意図が呑み込め、パズルを解くような楽しさが湧き、技術が理解出来てくるものです。
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3. 書籍紹介
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『海と毒薬』 遠藤周作著 角川文庫 1960年 7月発行
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本書『海と毒薬』は、第二次世界大戦末期、捕虜となったB-29の乗組員8名が裁判を経ずに死刑処分となり、九州帝国大学(現在の九州大学)において生体解剖された事件(相川事件)をモチーフとした作品です。
この生体解剖は西部軍の発案により、人間は血液をどの程度失えば死亡するか、血液の代用として生理的食塩水をどれだけ注入することができるか、どれだけ肺を切りとれば人間は死亡するのかといった実験を目的として1945年に行われました。
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本書の解説の中で文芸評論家の平野謙は「作者は罰を恐れながら罪を恐れない日本人の習性がどこに由来しているか、を問いただすために、生体解剖という異常な事件を、ひとつの枠組みに利用した形跡がある。」と述べています。
今年の夏で第二次世界大戦終結から65年を迎えますが、「罰を恐れながら罪を恐れない」ことを日本人の習性だということに不思議な感じがします。 |
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4. ビジネスマナーの猫
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「5Sの心」
一般的に5S活動は職場を綺麗にする活動と捉えがちですが、その本質は、社員全体が職場の改善点を見つける目を養うことで効率よく仕事する環境を作り、会社全体の付加価値を生み出す活動であると言えます。
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「言うは易く行うは難し」のことわざの通り、5S活動を実践するにはパワーが必要です。核になるのは躾でありこれが実践できるかどうかが5S活動の成功の鍵といえます。
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5. -コラム-
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「産業界の名医たれ」
青木邦章
ビジネスの中で弊社の技術にご満足いただけず、お客様からお小言を頂戴することが時々あります。状況をスタッフに確認すると、お客様がそう希望されたからとか、要求仕様に従ったまでといった反論。
そんな時の青ちゃんの決まり文句はこれ。「医者は患者が風邪だといったらだまって風邪薬を出すのか?もしかしたら花粉症かもしれないし、逆に深刻な肺炎やエイズかもしれないじゃないか!」昔から医者は望・聞・問・切の四診を駆使して、患者の状況を的確に判断した上で処方を施すのが務め。
相手の言葉に惑わされず、プロとして総合的な判断の下に自ら最適な治療法を選択するものです。昔の名医は「風邪かどうかは私が決める。勝手に素人判断をするな!」と、患者さんを一喝したそうです。CSやインフォームドコンセントが叫ばれる昨今、そういった態度はともかくとして、一理あるのも事実。
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弊社のビジネスでは、ともするとお客様の方がわれわれよりも技術的に明るく、また長年の経験から業界全体のトレンドを熟知されているケースも多々ありますが、ただ単に指示されたことを行うだけでは下請け作業者の地位に成り下がってしまいます。
お客様の悩みや要望を真摯に受けとめながらも、予算やタイミングを勘案し、現場の状況をきちんと把握して、それぞれに即した最適な提案をしたいものです。見当はずれの無理難題を吹っかけるお客様もいらっしゃるのは事実ですが、多少とんちんかんな内容でも、お客様の生の声を聞かせていただけるだけで儲けモノ。
獣医や小児科医はただ単に鳴いて(泣いて)ばかりや、ぐったりしているだけの状況から、細かい違いを峻別して最適な診療を行わなければならないのだから・・・・・・
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6.技術コラム
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「低温脆性のお話」
弊社で製造する試験装置の中に、空気や油の温度を調整して特殊な試験環境を作るものがあります。例えば潤滑油をマイナス40℃から160℃の間の任意温度に冷やしたり暖めたりするものがあるのですが、特に冷やす際には使用する鋼材の「低温脆性(ぜいせい)」という性質に十分に注意する必要があります。
低温脆性を簡単に言うと、「ある種の鋼材はある温度以下では急激に脆くなる」というものです。特にボルトやリベット等の締結部品は、低温状態では少しの衝撃によって簡単に折れてしまう事もある為、低温脆性の無い材料(Ni、Alやオーステナイト系ステンレス鋼)を選ぶなどの配慮が必要です。専門的には、体心立方金属には低温脆性が起こりますが、面心立方金属では起こりません。
もともと低温脆性が発見されたのは、第二次世界大戦中、アメリカのリバティ船と呼ばれる1万トン級の輸送船が北洋の寒冷期に次々と事故を起こし、大規模な調査、研究がなされたことがきっかけでした。
タイタニック号が沈没した要因の一つにも、使用していたリベットの低温脆性破壊があったと言われています。現象としては捉えられているものの、体心立方金属では起こって面心立方金属では起こらない理由については未だ解明されておらず、過去の失敗、犠牲により得られた貴重な経験則、と言えるかもしれません。
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7.鳩豆 のひとりごと
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いよいよ来月は「人とくるまのテクノロジー展」ですね!!
賑やかなことの大好きな鳩豆の一番楽しみなお仕事です。
パシフィコ横浜展示ホール、一番最初の入口を入り、3つめの通路を左に曲がった5つ目が、スペースクリエイションの展示ブース#46です。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
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