「Not Production But Creation」を企業理念として、国内外の幅広いカーメーカ・サプライヤに各種輸送機器用開発試験機の製造販売をおこなっています。

　パワートレイン系部品の信頼性評価・寿命評価には、長時間にわたり負荷を掛けた状態で運転する耐久試験が必要です。しかしながら、これらを構成する部品の疲労破壊は必ずしも最大負荷・最大回転数での連続運転で発生するわけではないので、最大負荷連続運転試験以外にも、パターン運転耐久試験や、急加減速運転試験、さらには低温や高温環境下での試験など、多くの種類の耐久試験を実施しなければなりません。 　

　本製品は、そういった長時間にわたる耐久試験を自動で簡単に効率よく実施するための試験装置です。動力循環型とは、供試体の入力軸と出力軸を同期回転できるように構成した上で機械的に連結し、閉ループの中で負荷トルクをかけ、そのループ全体をモータ駆動する試験方法です。 　

　そのため、駆動モータは閉ループ全体でのロス馬力分を補うだけの容量で足りるため、装置の大きさもコンパクトにでき、消費電力も少なくてすみます。　

　本装置は独自開発（特許出願中）の無限回転可変トルク負荷装置を採用しているため、パターン耐久など負荷トルクが変動する試験にも適応可能であり、またＣＶＴベルトなど微小スリップのある供試体の試験にも適応可能です。

　ＭＲＰ－１０はトランスミッションアッセンブリなどに、同２０はギヤ単体に、同３０はＣＶＴなどのベルトに対応しています。