「Not Production But Creation」を企業理念として、国内外の幅広いカーメーカ・サプライヤに各種輸送機器用開発試験機の製造販売をおこなっています。

　自動車のパワートレインに用いられるトランスミッションなど、その構成部品であるギヤ・チェーン・ベルトなどにおいては、強度・耐久性とともに、動力伝達効率も重要な開発要求要素となります。動力伝達効率が良いということは、発熱が少なくロス馬力低減、すなわち燃料消費量削減に効果を発揮するばかりではなく、振動・騒音の低減にもつながります。 　

　自動車の高性能化・高級化への要求が年々高まっている今日、そういった消費者の期待に応えることが、販売数量増大のためにも大切な要件となりますが、始動時や市街地走行時の低回転領域から、高速道路走行時の高回転領域までの全域に渡り、また北部（真冬）の寒冷状態から、南部（真夏）の酷暑状態までの全域に渡り、その状態を再現して、さまざまな開発試験をおこなうことは非常に大変な作業となります。

　本製品は、それらのさまざまな条件を台上試験において簡単に再現し、供試体のメカニカルロス・温度状況・潤滑状況・振動状況などを定量的に計測・表示・記録する試験装置です。タッチパネルやＰＣ画面から簡単に操作制御することが可能で、また計測データも各種形式で表示・記録することが可能です。 　

　さらに負荷吸収するダイナモメータにて発電された電力を、駆動モータに回生する方式を採用しているため、試験機自体も省エネルギー対応です。