目次
1.製品紹介
2.書籍紹介 
3.ブレイクタイム
4.青ちゃんの言いたい放題
5.マーケティングコラム
6.やまのひとりごと









1.製品紹介
 EV車開発全盛期、モータからタイヤまで
パワートレイン各所に使用されるベアリングにも新たな課題が多くあります。
 ➀回転軸の高速化、➁部品の小型・軽量・低コスト化、➂フリクション低減
➃潤滑環境変化への適応等々。対象部品や開発試験内容に応じ
さまざまな構成要素を組合せて提供いたします。
 
 
※その他特注仕様にも対応いたします。お気軽にお問合せください。




2. 書籍紹介
『米中対立』  
佐橋亮著 中公新書 2021年7月発行
 この半世紀、世界情勢は米ソ対立から、米中露三極関係へと移り、さらに21世紀になると米中による覇権争いの様相が濃くなってきました。特にコロナや人権問題、周辺地域での局所紛争など、この数年きな臭さが増してきているように感じます。

 政治・経済すべての面で、世界中が複雑に絡み合っている現代社会、その影響はさまざまな局面におよびます。特に、地理的にも経済的にも、両者に挟まれて生きていくことが宿命の日本社会は、その度合いが著しい状況です。

 本書はこの複雑な米中対立構図を、過去の事実関係の積み重ねにより仔細に紐解いていきます。とかく目前の事件のみがジャーナリスティックに語られがちな両国関係。今までの歴史を踏まえ冷静に俯瞰するための一助となる書籍としてお勧めします。




3.ブレイクタイム
【寅の日】
 あけましておめでとうございます。

 今年は寅年です。暦では昔から、方位・時刻・年月日を十二種の動物の名前で表していました。日付も12日ごとに、「寅の日」が巡ってきます。そして、「寅の日」は金運が高まる開運日とされています。虎は俊足で「千里を行って千里を帰る」と言われることから、「虎の日に新しい財布を買うと、出ていったお金がすぐ返ってくる」「お金を連れて戻ってくる」といわれるようになったようです。

 他にも開運日といわれる日があります。「一粒万倍日」と「天赦日」です。これらの開運日はどちらも新しく何かを始めることに適した吉日とされています。2022年3月26日は「一粒万倍日」と「天赦日」と「寅の日」が重なります。この最強の日に、運を呼び寄せ金運が上がることをするといいかもしれません。

 昨年は色々なことがありましたから、予想外のことが起こり想定外の出費があったかも知れません。運を味方につけて、明るい2022年を過ごしていけるようにしたいですね。
                                                            



4. -コラム-
「不用意発言とその波及力
                                             /青木邦章


  このところ政治家・TV司会者・評論家などの不用意発言が目立ちます。特に、ご当地静岡県では度重なる失言で知事が窮地に立たされています。これらの騒ぎは今に始まったモノではなく、戦前・戦後を通じて、多くの事例が語られています。

 ただ、最近はその発生頻度が高く、波及力も大きくなったようにも見受けられます。それは、限られた場所や時間での発言であっても、一般の聴衆者が簡単にスマホで録音・録画し、しかもSNSで即時かつ広範囲に拡散できる、現代の特質のせいなのでしょう。
 かくいう青ちゃんも、20年程前、地元経済記者からのインタビューでちょっとやらかしたことがあります。

商品開発か何かの話題で「これからは中小企業であっても、系列親会社に対して上を向いて口をあけていればエサがふってくる時代ではない!」と威勢の良いことを語って、翌朝の新聞に大々的に取り上げられた時のこと。しばらく後に開催された商工会議所の集まりの席などで、地元の重鎮達から「下請けも、それはそれで苦労が尽きないんだ!」と、ざんざん苦言・嫌味を言われたことがありました。
 もっとも青ちゃんの場合、ニュース性を高めるための意識的な発信。不用意というよりはむしろ確信犯なのですが、予想以上の反響でちょっとヒヤッとした思いを感じました。そういったお歴々の会社も“自動車業界100年に一度の大変革期”を乗り越えるべく、今や新商品・新事業展開に必死になっている時代。隔世の感もありますが・・・。

 さて、ここでそういった事例を踏まえ、このような発言の場で配慮すべき点について考えてみたいと思います。
 政治家・評論家など、言葉で注目され、人を惹きつける必要がある場合、ともすると“受け狙い”で、つい度を過ぎた表現に陥りがちです。ビジネスシーンにおいては、発言も行動も他者とは差別化する必要があり、月並みなことでは意味をなさないのは当然のこと。考えや発言に工夫を凝らして、注目を集め、さらには対象者の共感を得なければいけません。
 その際、特定の対象者を強く意識しすぎると、つい内容が先鋭化してしまいがちですが、その場合、注目はされるが、支持を得られるかは微妙なところ。対象者だけでなく、一般の方、さらにはマイノリティの心情まで慮ることが必要となります。
 そのためには、ストレートで攻撃的な内容は控えめにする。極力、地に足がついた発言を意識し、ポジティブで夢のある方向でストーリーを語る。そんな工夫も大切でしょう。

 あらかじめ準備万端の席であれば簡単なことですが、当意即妙が要求される場では、常日頃から鍛えておかないと一朝一夕にできることではありません。まさに“神対応”が求められます。
 いろいろな場であいさつや発言を都度求められる政治家や経済人は、ついついリップサービスが過ぎて、自ら災いを招くことも多くなりがち。気の利いたウィットやジョークを好む人も多いかと思いますが、それについては事前に練りに練っておき、ここぞという場面に覚悟を決めた上で効果的に使う。そういった配慮も必要かもしれません。

 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」歳のせいか、これでも多少は丸くなった青ちゃんからの提言です。

 
 



5.マーケティングコラム
[スーパーカーDX]
 先日開催された2021年のF1世界選手権。今シーズン末をもって撤退を発表しているHonda F1が、セナの戴冠以来30年ぶりに優勝を決め、有終の美を飾りました。今回は、そんなスーパーカーとマーケティングのお話を紹介させていただきます。

 イタリアのスーパーカー・メーカー、アルファロメオが中国市場に進出したときのこと。アルファロメオは、アリババ(中国で言う楽天やamazonのようなサイト)を使ってスーパーカーを350台販売することとしました。半年かけて売り切れれば御の字と担当者は考えていたようですが、なんと発売33秒で完売。アリババの訴求力と中国市場のポテンシャルの高さを象徴するエピソードとなりました。

 なぜアリババは、わずかな時間でスーパーカーを売り切ることができたのでしょうか。ここではアリババのDX(デジタル・トランスフォーメーション)活用がカギとなっています。DXとは、データとデジタル技術を活用して、顧客ニーズを捉え、競争優位を確立することを言います。分かりやすくいえば、デジタル・データ・マーケティングのような活動のことです。アリババは第一に、顧客データーベースの中で、数年前にスーパーカーを購買していて、アルマーニのような高級イタリアブランドを購買した顧客を特定しました。こうした顧客にアルファロメオの魅力を伝えるビデオ・メッセージを事前送信。十分な根回しの末、アルファロメオ発売を発表し、33秒での完売を成し遂げたのです。

 ここで重要なポイントは、アルファロメオを購買することとなった顧客が、過去に他社のどのような製品を購買したか特定したことです。過去に自社製品を購買したことが無い顧客の中にこそ、未来の自社顧客が多数含まれているのです。たとえば、自社の既存顧客が自社以外からどのような製品を購買しているか、観察してみてはどうでしょうか。

 何か共通した他社製品が確認できたら、その他社製品を購買していて、自社製品を購買していない顧客に営業することをオススメします。フェラーリとアルマーニを買っている顧客がアルファロメオにとっての潜在顧客になるのですから。




6.やまのひとりごと
 あけましておめでとうございます。

これからも変わらず面白い情報をお届けできるよう、努めてまいりたいと思います。
2022年もSpaceCreationNews(略してSCN)を何卒よろしくお願いいたします。