目次
1.製品紹介
2.技術コラム
3.書籍紹介 
4.ブレイクタイム
5.青ちゃんの言いたい放題
6.技術コラム
7.やまのひとりごと









1.製品紹介

チェーンドライブシステムを構成する走行ガイドに使用される素材の
耐溶損性能を評価する装置です。





2.技術コラム
[可読性]
 英語勉強法のひとつに、アメリカ大統領のスピーチを丸暗記するという方法があります。それらのスピーチは、わかりやすい言葉で戦略的に訴えかけるようにできており、使われる語彙も高校の英語リーダで読まれる文章よりもかなり易しく感じます。中でもトランプ大統領のスピーチは文章も短く複雑な言い回しを避け、繰返しが多く話すスピードもゆっくりなので最適だとか。

 そのトランプスピーチはもとより、演説のうまさで評判であったオバマ大統領でさえその原稿についてはスピーチライターが書いていたということですから、演説受けするためには平易な文章を書くことが基本だと言えるのでしょう。アメリカの平均的成人の読解力は中学2年レベルであり、ベストセラー作家のほとんどは中学1年レベルに合わせて文章を書いているとのことです。さらに可読性を上げるためには、ページの20%は空白とするとよいとの調査もあるようです。

 先回プログラムの可読性をあげるのにモジュール化や構造化を行うのがソフトウェアの基本設計原則だと展開しました。LabVIEWはテキストコーディングではなくグラフィカルデータフロー言語を用いています。
図と線からデータの流れをコーディング、ロジックを組み上げるため少し油断すると画面一杯にコードが出来上がります。熟練者の中では、モジュール化させサブルーチンを階層的に組み上げる方法がはやりのようです。

 しかし、よほど基本設計のフレームワークがうまくできていないと、テキストの無い階層化のためかえって可読性を悪くすることが多々あります。自分で読み返すならまだしも、他人がデバッグする場合記憶力を超えた階層化の中、自分がどこを検証しているかわからなくなりデバッグが進まなくなる場合などです。

 このような事を回避するためLabVIEWでは機能的グローバル変数と言う概念を普及させています。サブルーチンにデータ保持と処理機能を持たせ、プログラムの各所で呼び出すことで計測データの収集と処理をひとつのサブルーチンの呼び出しで済ませようとするものです。これにより非常に可読性が上がります。





3. 書籍紹介
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略』  
リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 池村千秋 訳 東洋経済新報社  2016年11月発行  
 人生100年時代。先進国においては栄養状態改善・労働負荷軽減・医療技術発達などにより、急激に人々の平均寿命が延びています。教育⇒仕事⇒ハッピーリタイアといった人生設計上で、余生が著しく膨張する状態。

 そのため政府も医療負担・年金負担が重荷となり、個人も生涯生活収支バランスが崩れてきています。60歳から65歳に定年延長されてはいるものの、まだまだそれだけでは均衡がとれない状況。

 本書の舞台は英国ですが、他国の話とは言えません。一人ひとりが老後の生活だけではなく、若い年代からの生活スタイル・資金管理、さらには人生観についても見直す必要があるとの提唱。
これを参考として、われわれも人生そのものを再考すべき時が来ているようです。




4.ブレイクタイム
【ウニ】
  ウニに目がないという方はいらっしゃいますでしょうか。濃厚な甘さとうま味、安らぐ磯の香り。特に、アルコールや添加物等を使用せず鮮度の高いうちにそのままいただくウニは極上の味わいだとか。子どもには理解しにくい味と風味をもつため、おとなの味ともいわれていますね。
 また、ウニの消費量は日本が世界一となっていることから、多くの日本人に愛されていることがわかります。ウニはビタミンAを豊富に含んでおり、眼精疲労の改善・視力の維持等の効果が期待でき、さらに潤いのある肌を保つ美容効果もあるそうです。どちらもうれしいですね。
 ウニの旬は、地域によって異なりますが6月から9月ころで、夏はベストシーズンです。夏休みは、新鮮なウニをあじわいに、そしてパソコン・スマホでお疲れの目をいたわりに、名産地へ出かけてみませんか。

その他期待できる効果
・疲労回復・肝機能向上
・貧血予防
・冷え性の予防・改善
・生活習慣病予防 など





5. -コラム-
「行動するシニア世代
                                             /青木邦章
 営業という仕事柄、車で全国を駆け回っており、食事やトイレ休憩で各地の道の駅や高速のPA/SAに立ち寄ることも多い日々。昼間の時間帯であれ、夕方であれ、そういった場所で目にするのはシニアカップルの多さです。地方の駅での行楽や山登り姿も同様、またオートバイでツーリングしている方々も圧倒的にシニア世代。年代別の人口比を詳しく把握していませんが、前述の場面でのシニアと若者との比率は3~5倍以上。どう見ても人口比以上と言えます。

 それだけ団塊の世代の皆さんが元気で行動的なのか?はたまた若者が部屋にこもりがちなのか?いずれにせよ、対照的な状況にいろいろと考えさせられます。

 若者は学業や仕事に追われ、また家事・子育てでそんなゆとりがないと言う声も聞こえてきそう。一方、定年退職した方々はあり余る時間と若干のお金のゆとりで、ハッピーリタイアメントを満喫しているのであれば、何もとやかく言うことではありません。ただ、身近なシニア世代の様子を鑑みると、必ずしもそうとは言えない現実も…。

 そもそも余暇は、本業の合間にいれる休息的意味合いが強いもの。一年中余暇というのでは余暇とは言えず、たださまよっているだけとも言えそうです。労働人口の減少や高齢化が社会問題となっている昨今。シニアがもっと活躍できる場を提供するというのも政界・経済界の使命かも?

 現役時代同様のフルタイム労働を継続するのはなかなか知力・体力的に難しいものの、質・量を軽減すればそこは長年の勘と経験が最大限に発揮できる場も多いもの。また、収益的には厳しいちょっと趣味よりの仕事に新たにチャレンジするのも一考。さらには、リボーン・リノベーションよろしく新しい独自の世界探訪の旅に出るといった途も…。

 いずれにせよ、ただ単に人生の第2・第3ステージを漠然と過ごすのは本人にとっても、社会にとっても無益でもったいない状況。何か良い策はないのでしょうか?もっともこんなことを考えること自体、余計なお世話。まずは、自分自身の生き方を見直すことが先決かもしれませんが…。
 



6.技術コラム
[明治維新と日本の技術力]
  大河ドラマ『西郷どん』も中盤に差し掛かり、毎週楽しみに見ています。作中で描かれている幕末から明治維新にかけては、様々な技術革新が起こりました。

 残念ながらドラマでも既に死んでしまいましたが、薩摩の名君である島津斉彬が諸外国の脅威にいち早く気づき、武器弾薬などの技術開発を率先して進めていたシーンは印象的でした。実際に、鉄砲・大砲・船舶などの軍事技術力の差が幕末の歴史に大きく作用したことは良く知られるところです。
 これ以前の戦国時代にも鉄砲は用いられていますが、弾込めの手間や命中率の問題等でまだ主役にはなりきれませんでした。それが戊辰戦争では完全に白兵戦から銃撃戦となり、近代兵器による戦争の始まりとなったと言えます。戊辰戦争の緒戦となった鳥羽伏見の戦いでは、5,000人の薩長連合軍が25,000人の幕府軍を破っている事からも、銃の性能が勝敗を決する様になり、完全に刀から銃の時代になったことがわかります。

 しかしながら、日本の伝統技術である刀の技術がこれ以降使われなくなったかというとそんなことは無く、優れた切れ味の日本刀を作り上げた刀鍛冶の技術は包丁やナイフといった分野に現代でも脈々と生き続け、日本の包丁の切れ味は世界一と言われています。海外でも一流シェフの多くがその切れ味に驚き、日本の包丁を使っているそうです。

 この様に、優れた技術というのは一朝一夕で生まれるものではありません。ですが、一流を極めた技術は一つの用途が消えたから廃れていく、というものではないことが分かります。

 我々も技術の世界に生きているからには、それが後世に残っていくように日々鍛錬していきたいものです。

 
7.やまのひとりごと
 
夏休みのご予定はもう立てられましたか?
普段「行きたいなぁ」とつぶやきながら旅番組や旅行雑誌を眺めているのに、いざとなると金銭的な問題や日程などでなかなか決心がつきません。今年もどこへ行こうか考えているうちに、お休みに入ってしまいそうなやまなのでした。