目次
1.製品紹介
2.技術コラム
3.書籍紹介 
4.ブレイクタイム
5.青ちゃんの言いたい放題
6.技術コラム
7.やまのひとりごと









1.製品紹介
入力・出力プーリにベルトをかけ、一定速度で回転させた状態で
任意の負荷を与えてベルトの耐久試験を行う装置です。
*上記以外にも各種オプションに対応いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。




2.技術コラム
[情報源]
 装置納入調整時には、お客様に出来具合や満足度についてお聞かせいただくことを常としており、その際に勉強になる話が伺えることも多くあります。
つい最近、効率測定装置を納入したお客様からは、モータの駆動回路についての話を聞くことが出来ました。ICメーカ提供のライブラリを使っているものと思い込み話を進めていたところ、開発の過程においてプログラムロジックを考える際には、ブラックボックスを使うのは厳禁とのこと。

 プログラムライブラリは、メーカ提供でなくともWeb上にいくらでもころがっています。これらを使えば、開発時間が短縮されて都合が良いものです。にもかかわらず使用しない理由は、何か不都合な現象やデータが出てきた時、その原因を特定できなくなりかえって手間取ってしまうため、だそうです。至極ごもっともな返答で、情報を安直に信じてしまう事への弊害を感じました。
その他にシミュレーションを行っているケースでも同様で、スタンダードである模擬ツールを妄信せず、自分たちで作り上げたモデルにこだわりシミュレーションを行っているお客様も多いものです。模擬ツールには公開されていないロジックが多く、シミュレーション動作に不可解なところがあるとその原因を特定できないから、との理由なのだそうです。

 少し前にも、大手のサイトで安易に情報を流用してしまい問題になったことがありました。そうでなくても、インターネットのスタートアップページに掲載されているニュースをつまみ読みすると、前日のTVで放送されていた内容がそのまま掲載されているのを見ます。ニュースにふさわしい、チェックすべき他の題材もたくさんあるだろうに…と思ってしまいます。これらと比較すると、開発に対峙する技術者の方々が情報を集める真摯な取組みには見習うことが多く触発されます。

 人工知能は答えを出せども、その理由は一切語ってくれません。インターネットを探れば安直に情報は得られる時代になってはいますが、その情報源を生かすも殺すも、ロジックを組立てようとする技術者の姿勢により違いが出るではないか、と強く感じます。




3. 書籍紹介
『ちいさい言語学者の冒険』  
広瀬友紀著 岩波科学ライブラリー 2017年3月発行  
 お子さんをお持ちの方であれば誰でも、日常生活の中で子供たちが発するユニークな言葉に、思わずニンマリした経験があるはず。
言語学者である氏が、自らの子育て経験を通じて発見した数々の奇妙な言葉・言い回しなどを元に、人間の言語修得過程をやさしく紐解いていきます。

 なぜ子供たちがおかしな言い回しをするのか?こどもの脳の成長はどうなっているのか?そもそも言葉とはどのような成り立ちなのか?
そんな、誰しも疑問に思う日常の小さな“はてな”にやさしく答えてくれる一冊です。




4.ブレイクタイム
【にんにく】


 小さくて可愛らしい形のにんにく。疲労回復や健康維持などの効果が期待できる食材として知られていますね。
いまが旬のにんにくですが、皆さまはどんなお料理で楽しんでいますか?
にんにくには、たくさんの効果・効能があるといわれています。

 効果)疲労回復・冷え性改善効果・消化促進・消化不良の改善効果など
 効能)抗菌・殺菌・解毒を促す効能・活性酸素を除去する効能など 
   
 効果のひとつに「ぐっすりと眠れて翌朝さわやかに目覚めることができる。」
との不眠解消の紹介があり、とても関心を持ちました。
私事ですが、最近は暑い日が続いているため、夜はぐっすり眠れず困っています。
夜がとても長く感じられます。快眠効果を期待して、早速にんにく料理をいただいてみようと思います。

✻にんにくの取りすぎは、腹痛などの症状がでることがありますのでご注意ください。
                                 



5. -コラム-
社長と平取の差は…?」
                                             /青木邦章
 40年近く前、大企業勤務時代に参加した若手研修での事、講師から我々への問いかけでした。職業柄、多くの経営者と接している氏の見解では「読書量の違い」だそうです。
 そういった論文や調査結果を目にしたことはないし、おそらく個人の感覚的な印象でしょうが、折に触れてふと思い出します。また、「社長と取締役との距離は、取締役と一般社員との距離よりもはるかに遠い!」とも、よく言われることです。

 確かに取締役までは、ノミニケーションと芝刈り(?)に勤しんでいるだけでも、ビジネスの結果が伴えばなんとか到達できるもの。しかし、大企業のトップともなると、プラスアルファが求められるのかもしれません。私なりの結論としては以下の二つの理由によると考えます。
 まず、そこまで出世するにはビジネスのハウツー本などのレベルではなく、専門書も一般教養書もそれなりに読破して、自分なりの哲学・価値判断を身に着けておく必要があるということ。
 そして二つ目は、取締役といえども重要案件は上にお伺いを立てさえすれば、最終判断の責任は問わなくても良い(少なくとも全責任を負わされることはない)といった状況を作り出せるけれど、それに対して、トップは常に最終判断(決断)を下さなければいけない状況に置かれていること。そのため古今東西の知見を書物に求めるしかない、といったことかと思います。

 地球全体が非常に密接に絡み合い、かつ社会の変化が非常に速くなってきている今日、どんな時にも的確なデシジョンを実践していくことは簡単なことではありません。 この夏の長期連休には、脳内栄養補給のため、涼しいところに籠って読書三昧というのも良いかも知れませんね。



6.技術コラム
[不気味の谷]
 日々進化しているロボット工学により、様々な人型ロボットを目にする機会も増えてきました。みなさんは「不気味の谷」という言葉をご存じでしょうか。
 これは、人型ロボットの外観がどんどん人間に近づいていくと、あるところまでは親近感が増すが、それが人間にかなり近づいたところで急激に不気味さや嫌悪を感じるようになり、更に進化して人間と見分けがつかないようになると再び好感を持つようになる、という現象をいいます。

 原因ははっきりと分かっていませんが、対象が実際の人間とかけ離れている場合、人間的特徴の方が目立ち、認識しやすいため親近感を得やすいのに対し、対象がある程度人間に近くなってくると非人間的特徴の方が目立ってしまい、観察者に「奇妙」な感覚をいだかせるのではないか、と言われています。この現象はロボットに限らず映画や玩具などにおいてもあてはまり、最新技術を駆使してヒットを狙ったつもりが、中途半端に人間に近いキャラクターデザインが不気味の谷にはまってしまい失敗したと言われているものもあります。CG映画のファイナルファンタジー(2001年)などがしばしばこの例に出されます。
 この不気味の谷を避けるため、ピクサー映画のキャラクターデザインや初音ミクの音声は、技術的には可能であってもあえて人間に近づけすぎない様にしていると言われています。
 何事も技術の高度化を追究する事だけが良い結果を生む訳では無く、ロボットをはじめとする最先端技術も結局は人間が使うモノであり、この様な人の感覚や感情に関する知識もこれからの技術者に求められるものなのかもしれません。

 ちなみに、この不気味の谷理論を最初に唱えたのは、前回もご紹介した日本のロボット工学の第一人者である森政弘工学博士です。ネーミングのセンスもさることながら、驚くのはそれが1970年、つまり人間そっくりのロボットなどどこにも無かった時代だったことです。当然当時は実証する方法が無く仮説に過ぎませんでした。しかしそれが近代になって実証されたというところにこの理論の本当の凄さがある様な気がします。
7.やまのひとりごと
 毎日暑くて暑くてたまりませんが、体調は大丈夫ですか?
この時期は特に脱水症状にならないか心配になります。

 我が家には季節問わず粉末のスポーツドリンクが常備されており、夏の水分補給や冬場に風邪を引いてしまったときなど大活躍しています。
ペットボトルですと、保管するにもかさばりますが、粉末なら場所もとりません。水にもさっと溶け、お好みの濃度に調整できるのでお勧めです。
みなさんも、元気に夏を過ごしましょうね。