目次
1.製品紹介
2.技術コラム
3.書籍紹介 
4.ブレイクタイム
5.青ちゃんの言いたい放題
6.技術コラム
7.やまのひとりごと









1.製品紹介

エンジンを任意の角度に傾けモータリング運転させ
加減速及び旋回相当の潤滑油傾斜状態を再現し
システムの性能評価を行う装置です。




2.技術コラム
[抽象化]
 抽象画と言えば難解な絵画の代表ですが、技法的にも写実派⇒印象派⇒抽象派と進んだ近代の技法です。極端に例えれば写実派はカメラのように現実をそのまま描き出すのに対して、印象派はカメラで撮影した画像などの光の部分を強調、誇張したりしています。そして抽象派では対象物を極端に抽象化した表現へと変化していきます。現実はカメラにまかせて、絵を描くことの意味を具体化から抽象化することに見出し、絵画としての存在を模索していった結果です。

 案件を進めるために議論をしていると「抽象的でわからない、もっと具体的に話をしてください。」との要求がよくあります。弊社製品の多くは、研究部門におけるテスト技術者の方々向けとなりますが、装置の制御や計測と言った中間的技術にこだわりは無く、テストピースの評価結果であるデータさえ得られれば良い、といった見地から議論が運ばれるからです。
 そもそも装置を作ること自体が、実際に置かれているテストピースの具体的な状態(自動車)から装置と言う抽象的な環境を作り出して動作させることを目的にしているので、議論するにしてもいかにイメージする材料をうまく提供するかが装置技術者の力量となります。ソフトウェアはもっと抽象化されているので、丁寧な資料と説明が必要となることは言うまでもありません。

 コンピュータの黎明期では、プログラミングは単なる1と0の羅列、いわゆる機械語で行われていました。コンピュータからすればこの方が分かりやすいのですが、人間にはわかりにくい物でした。そして、プログラミング言語は時代を追ってAssembler・Fortran・C・C++というふうに進化します。これは人間にとってより分かりやすい形への進化、抽象化への歴史ということになります。この頃はオブジェクト指向プログラミングで抽象化に論理的機能を加え、わかりやすい方法が主流になってきています。

 本来、抽象化は概念を整理してわかりやすくするべきものなのに、専門から外れるとコミュニケーションの障害となる。次回では、計算機の抽象化を考えます。




3. 書籍紹介
『2050年の技術 英「エコノミスト」誌は予測する』  
英「エコノミスト」編集部著 文芸春秋社 2017年4月発行  

 AI・VR/AR/MR。行き着くところは、シンギュラリティ?
10年後さえ見通せない凡人にとっては、2050年となると夢のまた夢!科学・技術の進歩が社会・経済にどのような影響を与えるか?英エコノミストの敏腕記者達がそれぞれ得意分野の将来展望を予測解説した一冊。

 コンピュータ・情報機器により世界がどう変わるのか?食糧事情・医療・エネルギー・衣食住・軍事はどうか?世界全体の社会経済情勢、富裕層と貧困層、教育と労働、さまざまな切り口で未来を描いて見せます。

 来たるべき世界は、楽しくもあり?恐ろしくもあり?もっとも、私自身は年齢的にもそれを眼にすることはないのかも…?






4.ブレイクタイム
【各地のおでん】
 寒さが身にしみるこの季節、食卓に並ぶ機会が増えるメニューといえば「おでん」があげられるのではないでしょうか。

 私の出身地である愛知県では、おでんと言うと「からし」ではなく甘辛い「味噌だれ」が添えられます。赤味噌をベースに、砂糖・みりん・お酒を混ぜて仕上げる味噌だれ。お好みでゴマや一味をアクセントに加えたり、炒めたひき肉と合わせてボリュームたっぷりにしても美味しいです。おかずとしては寂しい印象のおでんも、しっかり味の味噌だれのおかげでご飯のすすむメインに早変わりします。
 スペースクリエイションのある静岡県では、おでんと言えば「黒はんぺん」が有名でしょうか。鰯や鯵などの青魚を原料にした半円形の練り物で、一般にスーパーで見かけるフワフワした白いはんぺんとは違い、さつま揚げのような締まった食感が特徴のようです。私の住んでいるあたりでは販売されておらず、食べたことがないのですが、いつか食べてみたい憧れの一品です。お魚を骨ごとすり身にして作られるそうなので、美味しいお出汁がたくさん出そうですね。

 皆さんの地域では、どんな具材や味付けが定番ですか?ご家庭で作るときに他の地域のおでんの具材を入れたり変わった調味料を添えてみるのも楽しいかもしれませんね。





5. -コラム-
繋がりたい症候群」
                                             /青木邦章

  多くの若い人たちが、車所有に関心を示さなくなってきたと言われて久しくなります。いろいろと理由はあるのでしょうが、そのうちの一つとして、車運転中はスマホを使えずSNSなどで連絡を取りにくいからとか…?

 確かに道を歩いていても、電車の中でも、あるいは喫茶店などでも、ひたすらスマホを扱い続けている若者をよく見かけます。メール・SNSで友人と連絡をとりあっているのか?あるいは対戦型のゲームにのめり込んでいるのか?いずれにしても特定の限られた社会の中で、ひたすら閉ざされた関係性の構築に勤しんでいるようです。

 私のような古い人間からすると、よくもまあ次から次へと話題が尽きないものだとか、そんなに瞬間的に反応できるなんてずいぶん頭の回転が速いものだ、と感心してしまいます。しかし、それはもしかしたら単なる反射的行動に過ぎずに、連絡を取り続けること以外に深い内容は無いのではと、うがった見方もしてしまいます。

 日常の作業行動と併行してただ単に誰かと連絡を取り合って自分の存在確認をするだけのこと?そこまで群れたいのか?そこまで孤独なのか?もしかしたら、その背景には、現代人の心の闇が潜んでいるのかもしれません。

 時には外界からの情報をいっさい遮断して、ひとり静かに自分自身と向き合いながら、ひとつの課題を深く掘り下げて考える。そんな時間も必要なのではないでしょうか?秋も深まり木枯らしが訪れるこの季節。まさに、そういった行動こそが相応しいようにも思います。 




6.技術コラム
[ノイズのはなし]
  弊社で製作しているエンジンやトランスミッションなどの開発試験機では、温度・圧力・トルク・荷重といった様々な試験データを各種センサで計測していますが、その際に計測信号に影響を与えるノイズに悩まされる事があります。

 ここでいうノイズとは、各種センサによる計測値をアナログ信号などでPCやデータロガーに送る時に、外部から電気的な影響を受け本来の計測信号が正しく伝えられず、結果として計測値が安定しなかったり、瞬間的に大きな数値になったりというものを指します。
 いうまでも無く、計測システムにとっては致命的な問題で、必ず解決しなければなりません。
ですが、原因がはっきりしないことも多く、発生頻度が低い場合などはなかなか決定打となる対策が打てないこともあります。

 対策としては、まずは原因を特定するためにノイズの乗った波形を計測、FFT(高速フーリエ変換)やフィルタなどで特定周期のものかどうかを調べたり、外部の機器(特に電流値の大きいスイッチ類)の動作と同期していないかを確認することで、ノイズ発生源を特定します。そして原因となる部分の配線経路の変更やノイズフィルタ、シールドの追加などで対策を行っていきます。
 大抵は上記の流れで解決できるのですが、納入後に周囲の設備が特定動作をする時だけノイズ発生していたケースや、本来ノイズ対策となるはずのアース線からノイズが回り込んで来たケースなど、苦戦した例もありました。

 現在弊社では、この様な過去の経験を活かした社内技術標準によりノイズの乗りにくい配線方法や対策機器を設計段階から盛り込み、出荷前検査及び設置時の試運転で充分確認。必要があれば追加で対策を実施する事で、安定した精密計測システムを提供しています。

7.やまのひとりごと
  12月はイベントが盛りだくさん。クリスマスに年越し・年賀状の準備・おせち作りに大掃除と忙しすぎて目が回りそうですね。ゴミ出しのスケジュールやスーパーの休業日など、今からチェックしておかないと後で泣きを見ることになってしまいます…。
 計画的に準備を進めて、年末年始はだらだらと暮らしたいなぁ…と毎年思っているのになかなかそうはいかないやまでした。